小泉チエの容姿とは。写真に残っているのか
ばけばけの雨清水タエとモデルの小泉チエが注目される理由
NHKの朝ドラ「ばけばけ」で北川景子さん演じる雨清水タエと、そのモデルとなった小泉チエに注目が集まっています。
小泉チエとは、「ばけばけ」のヒロイン・松野トキ(髙石あかり)のモデルとなった小泉セツを産んだ実母です。
「ばけばけ」の雨清水タエと実在した小泉チエが注目を集めている理由とは、北川景子さんの演技もさることながら、その家柄と容姿の良さでしょう。
小泉チエの実家は家老を輩出できる家柄だった
実在した小泉チエは出雲国松江藩の家老・塩見家の出身。塩見家は松江松平家より代々に渡って1,400石もの高禄を受け取っていたという家柄です。
しかも小泉チエの父・六代目塩見増右衛門は江戸家老として、当時の藩主・松平斉貴(まつだいらなりたか)の贅沢や放蕩を三度諌め、三度目の諫言のあとに切腹を果たした程の人物です。
そんな塩見家は「千鳥城」とも呼ばれた松江城の目の前で広大な邸宅を構え、常時30人もの侍女にかしずかれて育てられたと言われています。
そのため「ばけばけ」に登場する雨清水タエは、家事や炊事は一切できないという設定になっています。
小泉チエとその写真について
写真に写った小泉チエの印象
また小泉チエが注目されるもう1つの理由は、「松江城下で一番の器量良しの女性」と言われたことでしょう。
「八雲の妻 小泉セツの生涯」の57ページには、晩年に撮影されたと思われる小泉セツの写真が掲載されています。
この写真を見た印象は、上級武士の家の出身という威厳さと、その後に大変な苦労を味わったという様子がにじみ出ているといったところでしょう。
小泉チエの写真や肖像画がほとんどない理由
そもそも小泉チエの生まれた年は1838(天保9)年であり、1868(慶応4)年に小泉セツを産んだ時点で30才に達しています。その後、小泉家は没落し小泉チエは三度の食事さえ人に乞わなければならない程の貧窮した生活を味わいます。
生活が安定し始めたのは1891(明治24)年に小泉セツが小泉八雲と結婚して、セツがチエに仕送りをするようになったのちのことです。
その間、小泉チエは写真を撮影してもらったり、肖像画を描いてもらう生活の余裕などはなかったはずですから、老年期の写真しか残っていないのは仕方のないことでしょう。
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ばけばけ 雨清水タエのモデル小泉チエについて
朝ドラ「ばけばけ」に登場する雨清水タエのモデルとなった小泉チエについては、下記の記事でも言及しています。
