朝ドラ「ブラッサム」で高良健吾さんが演じる秋山格之介(あきやまかくのすけ)。
秋山格之介は「鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる文壇の寵児」で、「羅城門」「蜘蛛の巣」などの代表作を持つ作家です。
モデルとなったのは、「羅生門」「蜘蛛の糸」などで知られる小説家・芥川龍之介(1892~1927年)です。
演じる高良健吾さんも、秋山格之介が芥川龍之介をモチーフとした役であることを明らかにしています。
また高良健吾さんは「おひさま」「べっぴんさん」に続く3作目の朝ドラ出演。「花燃ゆ」「青天を衝け」と2本のNHK大河ドラマにも出演しています。
この記事では、秋山格之介の役どころやモデルとなった芥川龍之介との共通点、珠(石橋静河)のモデルである小説家・宇野千代(1897~1996年)との関係などを紹介します。
▼要点まとめ
・秋山格之介のモデルは小説家の芥川龍之介
・秋山格之介は「文壇の寵児」と呼ばれる作家で代表作は「羅城門」「蜘蛛の巣」
・高良健吾さんが芥川龍之介を演じるのは実質2度目
・珠(石橋静河)のモデル・宇野千代も芥川龍之介と関係があった
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?
→ 宇野千代とは?
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ ブラッサム 登場人物 モデル一覧
結論|秋山格之介のモデルは芥川龍之介
朝ドラ「ブラッサム」の秋山格之介は、小説家・芥川龍之介(1892~1927年)をモチーフとした人物です。
NHKによると、秋山格之介は鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる「文壇の寵児」。
代表作として「羅城門」「蜘蛛の巣」があります。
これは芥川龍之介の代表作「羅生門」と「蜘蛛の糸」をそれぞれ思わせる作品名です。
さらに秋山格之介を演じる高良健吾さん自身が、芥川龍之介をモチーフとした役であることを明らかにしています。
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?
→ 宇野千代とは?
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ ブラッサム 登場人物 モデル一覧
秋山格之介とは?「文壇の寵児」と呼ばれる作家
秋山格之介は、主人公・葉野珠(石橋静河)に影響を与える作家として「ブラッサム」に登場します。
NHKは秋山格之介の役どころについて、
「鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる文壇の寵児」
と紹介しています。
つまり秋山格之介は、これから小説家を目指そうとしている文学青年ではありません。
すでに作家として作品を発表し、文壇で高い評価を受けている人物です。
主人公・珠(石橋静河)のモデルとなった宇野千代が若い頃、芥川龍之介をはじめとする当時の若い文学者たちと接点を持った史実があります。
このことからドラマでも秋山格之介との出会いは、珠に文学の世界を強く意識させる出来事になる可能性があります。
→ ブラッサム 主人公・葉野珠とは?モデルは宇野千代
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?
秋山格之介の代表作は「羅城門」「蜘蛛の巣」
秋山格之介のモデルが芥川龍之介であることは、作中の代表作からも分かります。
NHKが公表している秋山格之介の代表作は、
「羅城門」
「蜘蛛の巣」
の2作品です。
芥川龍之介には、それぞれよく似た題名の「羅生門」と「蜘蛛の糸」という作品があります。
秋山格之介を演じる高良健吾さん
秋山格之介を演じるのは、俳優の高良健吾(こうら・けんご)さんです。
高良健吾さんのプロフィール
高良健吾さんは1987(昭和62)年11月12日生まれ、熊本県出身の俳優です。
身長176cm、血液型はO型。
高校生の頃、熊本のタウン情報誌の編集部でアルバイトを経験。その活動をきっかけに芸能界へ入りました。
2005年にドラマ「ごくせん」で俳優デビュー。
その後、映画やテレビドラマを中心に活躍し、「蛇にピアス」「南極料理人」「ソラニン」「軽蔑」「横道世之介」「悼む人」など数多くの映画に出演してきました。
特に映画「横道世之介」では主人公・横道世之介を演じ、高い評価を受けています。
テレビドラマでも「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」などで主演を務める一方、NHK作品にも数多く出演しています。
高良健吾さんは「ブラッサム」が3作目の朝ドラ
高良健吾さんがNHK連続テレビ小説(朝ドラ)に出演するのは、「ブラッサム」が3作目です。
これまでに、
「おひさま」
「べっぴんさん」
に出演しています。
「おひさま」丸山和成役
高良健吾さんの最初の朝ドラ出演は、2011年度前期の「おひさま」です。
井上真央さん演じる主人公・須藤陽子の夫となる丸山和成を演じました。
丸山和成は長野県松本市の老舗そば屋「丸庵」の一人息子。
陽子と結婚しますが、太平洋戦争のため出征することになります。
高良健吾さんにとって「おひさま」は朝ドラ初出演ながら、主人公の夫という重要な役でした。
「べっぴんさん」野上潔役
2作目は2016年度後期の「べっぴんさん」です。
芳根京子さん演じる主人公・坂東すみれの幼なじみである野上潔を演じました。
潔は、すみれの父・五十八が経営する坂東営業部で働く野上正蔵の息子。
戦後は商才を発揮し、すみれたちの事業にも関わっていく重要人物として登場しました。
「ブラッサム」への出演は「べっぴんさん」以来、およそ10年ぶりの朝ドラ出演となります。
高良健吾さん自身も今回の出演発表に際し、「おひさま」「べっぴんさん」の現場で学んだ経験が現在の仕事にもつながっていることを明かしています。
「ブラッサム」秋山格之介役
そして3作目が2026年度後期の「ブラッサム」です。
これまでの2作品とは異なり、今回は実在した作家・芥川龍之介をモチーフとした秋山格之介を演じます。
主人公の夫や幼なじみではなく、作家を目指していく主人公・葉野珠に影響を与える「文壇の寵児」という役どころです。
高良健吾さんは大河ドラマ「花燃ゆ」「青天を衝け」にも出演
高良健吾さんは朝ドラだけでなく、NHK大河ドラマにも2作品出演しています。
興味深いことに、いずれも幕末から明治を生きた実在人物を演じています。
「花燃ゆ」高杉晋作役
2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」では、長州藩士・高杉晋作を演じました。
「花燃ゆ」は吉田松陰の妹・文を主人公として、幕末から明治へと向かう長州の人々を描いた作品です。
高杉晋作は吉田松陰の松下村塾で学び、奇兵隊を結成した幕末長州を代表する人物。
高良健吾さんは、幕末の激動の中を駆け抜けた高杉晋作を演じました。
「青天を衝け」渋沢喜作役
2021年の大河ドラマ「青天を衝け」では、渋沢喜作を演じました。
渋沢喜作は吉沢亮さん演じる主人公・渋沢栄一の従兄。
栄一とともに故郷の血洗島を離れ、徳川慶喜に仕えるなど幕末の動乱を経験します。
戊辰戦争では彰義隊の頭取となり、後に振武軍を率って新政府軍と戦いました。
「花燃ゆ」の高杉晋作、「青天を衝け」の渋沢喜作に続き、「ブラッサム」でも実在人物を下敷きとした秋山格之介を演じることになります。
高良健吾さんが芥川龍之介を演じるのは実質2度目
実は高良健吾さんと芥川龍之介には、「ブラッサム」以前にも縁があります。
高良健吾さんは2016年公開の映画「蜜のあわれ」で、芥川龍之介を演じています。
そのため高良健吾さん自身も「ブラッサム」の秋山格之介について、実質的に2度目の芥川龍之介役だとコメントしています。
「蜜のあわれ」から約10年を経て、今度は芥川龍之介本人ではなく、芥川をモチーフとして再構成された秋山格之介を演じることになります。
高良健吾さんは今回の役について、芥川龍之介の生き様を秋山格之介に投影して珠へ伝えたいという趣旨の意気込みも語っています。
単に「芥川龍之介に似た架空の作家」を演じるのではなく、以前に本人を演じた経験も生かした秋山格之介になることが期待されます。
秋山格之介と芥川龍之介の共通点
秋山格之介と芥川龍之介の共通点を整理すると、モデル関係は非常に明確です。
共通点1|「文壇の寵児」と呼ばれる作家
秋山格之介は鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる「文壇の寵児」と設定されています。
モデルとなった芥川龍之介も、大正時代を代表する作家の一人です。
若くして夏目漱石から才能を認められ、数多くの短編小説を発表しました。
共通点2|「羅城門」と「羅生門」
秋山格之介の代表作「羅城門」は、芥川龍之介の「羅生門」をモチーフにした作品名と考えられます。
共通点3|「蜘蛛の巣」と「蜘蛛の糸」
もう一つの代表作「蜘蛛の巣」も、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモデルにした作品名でしょう。
共通点4|葉野珠と宇野千代
秋山格之介が主人公・葉野珠と関わること自体にも史実上の背景があります。
葉野珠のモデル・宇野千代は、若い頃に芥川龍之介を見かけており、芥川龍之介の短編小説「葱」には宇野千代と今東光のエピソードが投影されたと考えられています。
ただし、この史実部分を秋山格之介の記事で詳しく説明すると「宇野千代 芥川龍之介」記事と内容が重複します。
詳しい二人の関係については、史実記事で紹介しています。
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?「葱」と滝田樗陰との関係を解説
秋山格之介は芥川龍之介をどう再構成した人物になる?
秋山格之介は芥川龍之介そのものではなく、芥川をモチーフとして「ブラッサム」の世界に再構成した人物です。
そのため芥川龍之介の史実が、すべて秋山格之介にそのまま当てはまるとは限りません。
一方で、代表作を「羅城門」「蜘蛛の巣」とするなど、モデルを意識した設定が明確に盛り込まれています。
また高良健吾さん自身も、芥川龍之介の生き様を秋山格之介に投影して演じる考えを示しています。
そのためドラマでは、史実の芥川龍之介が持っていた文学者としての感性や生き方の一部が、秋山格之介を通じて葉野珠に影響を与える展開が考えられます。
特に、葉野珠が小説家として成長していく過程で、すでに文壇で評価されている秋山格之介から何を感じ、何を学ぶのかが注目されます。
宇野千代と芥川龍之介の関係
葉野珠のモデル・宇野千代は1917(大正6)年、東京・本郷三丁目の西洋料理店「燕楽軒」で18日間ほどウエイトレスとして働き、店を訪れた芥川龍之介を見かけています。
燕楽軒には「中央公論」の名編集者・滝田樗陰が芥川龍之介や今東光ら若い文学者を連れて出入りしていました。
さらに芥川の短編小説「葱」には、宇野千代と今東光の交流が投影されたと考えられています。
宇野千代自身も後年、今東光との散歩中に葱を買った出来事が芥川へ伝わり、小説の題材になったのではないかと回想しています。
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?「葱」と滝田樗陰との関係を解説
→ 宇野千代と滝田樗陰の関係とは?宇野千代を発掘した名物編集者
まとめ
「ブラッサム」で高良健吾さんが演じる秋山格之介は、芥川龍之介をモチーフとした作家です。
鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる「文壇の寵児」で、「羅城門」「蜘蛛の巣」などの代表作を持っています。
それぞれ芥川龍之介の「羅生門」「蜘蛛の糸」を思わせる作品名で、高良健吾さん自身も芥川龍之介をモチーフとした役であることを明らかにしています。
また高良健吾さんは、「おひさま」「べっぴんさん」に続く3作目の朝ドラ出演です。
大河ドラマでも「花燃ゆ」の高杉晋作、「青天を衝け」の渋沢喜作という重要な実在人物を演じてきました。
さらに映画「蜜のあわれ」では芥川龍之介本人を演じており、秋山格之介は高良健吾さんにとって「実質2度目の芥川役」となります。
葉野珠のモデル・宇野千代と芥川龍之介には若い頃に接点があったことから、「ブラッサム」で秋山格之介と珠の関係がどのように描かれるのか注目です。
→ 宇野千代と芥川龍之介の関係とは?「葱」と滝田樗陰との関係を解説
よくある質問(FAQ)
Q. 秋山格之介とは誰ですか?
A. 朝ドラ「ブラッサム」に登場する作家です。
鋭い洞察と独自の感性で名を馳せる「文壇の寵児」で、代表作に「羅城門」「蜘蛛の巣」などがあります。高良健吾さんが演じます。
Q. 秋山格之介のモデルは誰ですか?
A. 小説家の芥川龍之介です。高良健吾さん自身も、芥川龍之介をモチーフとした役であることを明らかにしています。
Q. 秋山格之介の「羅城門」と「蜘蛛の巣」のモデルは?
A. 芥川龍之介の短編小説「羅生門」と「蜘蛛の糸」をモチーフとした作品名と考えられます。
Q. 秋山格之介を演じる高良健吾さんは朝ドラ何作目ですか?
A. 「ブラッサム」が3作目です。
2011年度前期「おひさま」で丸山和成、2016年度後期「べっぴんさん」で野上潔を演じました。
Q. 高良健吾さんは大河ドラマに出演していますか?
A. 出演しています。
2015年「花燃ゆ」で高杉晋作、2021年「青天を衝け」で渋沢喜作を演じました。
Q. 高良健吾さんは以前にも芥川龍之介を演じていますか?
A. 2016年公開の映画「蜜のあわれ」で芥川龍之介を演じています。
そのため高良健吾さん自身も秋山格之介を「実質2度目の芥川役」と表現しています。
Q. 宇野千代と芥川龍之介にはどんな関係がありましたか?
A. 宇野千代は1917年頃、東京・本郷の西洋料理店「燕楽軒」で働いていた時期に芥川龍之介を見かけています。
また芥川の短編「葱」には宇野千代と今東光のエピソードが投影されたと考えられています。
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