あんぱん 1週 あらすじ 1話から5話
あんぱん 1話
1927(昭和2)年、高知県御免与(ごめんよ)町にある御免与駅に向かって「ハチキンおのぶ」と言われる朝田のぶ(永瀬ゆずな)が走っていきます。出張から帰ってきた大好きなお父ちゃん・朝田結太郎(加瀬亮)を迎えるためです。
御免与駅には柳井登美子(松嶋菜々子)と柳井崇(木村優来)の親子も降り立ち、このときのぶと崇が鉢合わせになってぶつかります。
その翌日、御免与尋常小学校の二年一組に転校生として崇がやってきました。お昼休み中に1人でお弁当を食べる崇は、岩男(笹本旭)や康太(中村羽叶)のいじめっ子たちが目をつけいじめにかかります。
あんぱん 2話
のぶは自分の家で母・朝田羽多子(江口のりこ)と祖母・朝田くら(浅田美代子)が、崇は父・柳井清(二宮和也)が亡くなっため、母・登美子に連れられて御免与町にやってきたことを知ります。崇の境遇に同情したのぶは、崇がたっすいが(弱々しい)なのを見て「しゃんしゃんと東京にいね」と怒鳴ってしまったことを後悔します。
町ではどこからともなくやってきた屋村草吉(阿部サダヲ)がうどん屋の厨房を借りて、あんぱんを焼いています。崇はそれをご馳走になりますが、屋村草吉は、のぶの祖父・朝田釜次(吉田鋼太郎)をはじめとした大人たちからは10銭もの高い値段で買わせようとします。
そんな大人たちのやりとりを見ていたのぶは、屋村草吉が「さすらいのパン職人」であることを知り、「ヤムおんちゃん」と呼ぶようになります。
あんぱん 3話
崇は伯父・柳井寛が経営する「柳井医院」がある家でスケッチブックを開きます。中には東京・銀座の「美村屋」で買ってもらったあんぱんを、弟・柳井千尋(平山正剛)と一緒に食べ、父・清と母・登美子に温かく見守られている様子が描かれています。
千尋は兄の絵をじっと覗き込みますが、あんぱんを家族で食べたことを思い出せないようです。清の死後、千尋は伯父の柳井寛(竹野内豊)に幼い状態で引き取られていたため無理もありません。
しかしある日2人の兄弟を残し、崇の母・登美子は「高知の街に行く」と言って「柳井医院」から去っていきます。登美子が息子たちを置いて御免与町から出ていったという話は、釜次をはじめとして町中で噂になります。
あんぱん 4話
小学校では相変わらず岩男と康太が、崇をしつこくいじめています。弱い者いじめを許さない、のぶはいじめっ子たちと取っ組み合いのケンカをして、岩男にケガをさせてしまいます。
そのケンカがあった週の次の日曜日、結太郎は出張の準備をします。今度は朝鮮の京城(現在の韓国・ソウル)に行くというのです。御免与駅まで行って結太郎を見送るのぶは「うちの夢はなんやろう」と駅の待合室で尋ねます。
のぶから質問を受けた結太郎は「ゆっくり見つけたらえい」とアドバイス。しかしこの言葉は結太郎の遺言でした。なんと結太郎は出張帰りの船上で心臓発作で亡くなった、という知らせが朝田家にもたらされます。
あんぱん 5話
朝田家は亡くなった結太郎の葬儀を行います。のぶをはじめとした葬式行列が、結太郎の冥福を祈る柳井寛・崇の前にも通っていきます。
その翌日は「釜じい」こと釜次は自分の息子の墓石を彫り、「くらばあ」ことくらは自分の息子を亡くしたことで心労がたたり寝込んでしまいます。
そんな暗いムードが漂う朝田家に「ヤムおんちゃん」の屋村草吉がやってきます。そして屋村の手にはあんぱんが盛られたザルが。お代は取るが腹一杯あんぱんを食えと言います。
あんぱん 1週 ネタバレ
1話 「御免与町」とは南国市後免町のこと
朝ドラ「あんぱん」では「高知県御免与町」が舞台になっています。しかし御免与町は、高知県南国市後免町がモデルとなった架空の町であると考えられます。
柳井崇のモデルとなった、やなせたかしさんは確かに小学校2年生のときに当時の高知県長岡郡後免町に引っ越してきて、東京高等工芸学校図案科に進学するまで、同地で過ごします。
しかしヒロイン・朝田のぶのモデルとなった小松暢さんは大阪生まれの大阪育ちです。「あんぱん」の舞台を長岡郡後免町という実在した町にしてしまうと、話に齟齬をきたすかもしれません。よって「あんぱん」ではあえて架空の町を舞台としたのでしょう。
3話 やなせたかしさんの母・柳瀬登喜子さんとのエピソード
わずか3話で松嶋菜々子さん扮する柳井登美子は、幼い2人の兄弟を残して「柳井医院」を去っていきます。
実はこの話はやなせたかしさんの実体験に基づいています。やなせたかしさんも小学校2年生のときに、母・柳瀬登喜子さんから伯父・柳瀬寛さんに預けられたと言います。
母は伯父としばらく話し合った後、ぼくに「崇(ぼくの本名)はしばらくここで暮らすのよ。病気があるから伯父さんに治してもらいなさい」と言ったのです。ぼくはすごく素直な子どもだったから「はい」と答えました。そして書生部屋のようになっていた部屋で柳瀬家の末弟である中学三年生の正周叔父と暮らすことになります。
埃っぽい道を白いパラソルを回しながら母が遠ざかって行ったときにも、別に涙は出ませんでした。
やなせたかし「人生なんて夢だけど」フレーベル館 52ページ
実在した柳瀬登喜子さんは、このあと東京に住む官僚の方と再婚されたそうです。ちなみにやなせさんが母親と別れるエピソードは、詩集「やなせたかしおとうとものがたり」でも紹介されています。
なお、朝ドラ あんぱんのネタバレとあらすじを1話から最終回(130話)まで一気に読みたいという方は、「朝ドラ あんぱん ネタバレ あらすじ 最終回まで」という記事を参考にしてください。
あんぱん 1週 キャスト 相関図
第1週「人間なんてさみしいね」では朝田のぶの子役・永瀬ゆずなさん、柳井崇の子役・木村優来さんが活躍されます。そのほかやなせたかしさんのお母さまがモデルとなった、柳井登美子役の松嶋菜々子さんが登場されます。
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朝ドラ「あんぱん」の御免与町のモデルとなった高知県南国市後免町や、4話で亡くなってしまった朝田結太郎のモデルとなった池田鴻志さんについて詳しく紹介しています。

