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若松次郎の死が持つ意味とは
喀血が止まらなくなる次郎
NHKの朝ドラ「あんぱん」第12週「逆転しない正義」で、若松のぶ(今田美桜)の夫である、若松次郎(中島歩)は肺浸潤(初期の肺結核)に罹り、呉の海軍病院に入院することになります。
そして、日本が戦争に負けた後の時期を描く第13週「サラバ 涙」では、次郎は喀血が止まらなくなり亡くなってしまうという設定です。
次郎が生前に伝えたカメラと速記の技術
次郎は生前、のぶに2つの大事なものを伝えていました。カメラと速記です。カメラは、次郎と次郎の乗る船が軍に徴用されることが決まったときに渡され、速記は戦争が終わった後に次郎の病室で教えられたものです。
カメラも速記もいずれも新聞記者にとって必要なものです。戦後、「愛国の鑑」としての教師に絶望したのぶは、新たな職を求めて高知新報の記者採用試験に挑みます。
次郎は第13週で亡くなりますが、次郎の形見であるカメラと速記の技術は、のちのお話につながるという流れです。
次郎が亡くなるエピソードは実話にもとづく
なお、朝ドラ「あんぱん」で今田美桜さん扮する若松のぶのモデルとなった小松暢さんも、1939年に結婚した小松総一郎さんを戦後に病気で亡くしています。
「あんぱん」の若松次郎が戦後に結核で亡くなるというお話は、小松暢さんが小松総一郎さんを病気で亡くしてしまったという実話に基づいたエピソードであると考えられます。
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