朝ドラ ばけばけのせんについて
ばけばけのチヨとは
2025年9月29日月曜日から放送されるNHKの朝ドラ「ばけばけ」で安達木乃さんが演じるチヨとは、松野トキ(髙石あかり)さんが働く織物工場の女工仲間です。
せんのモデルは、松野トキのモデルとなった小泉セツが八重垣神社の鏡の池で一緒に恋占いを行った女友だちの1人であると考えられます。
ばけばけのせんの役柄
トキと共に雨清水家の織物工場で働く仲間。ちょっと抜けたところもあるが、それが愛きょうとなって場を和ませるムードメーカー。不器用ながら、家族のために健気に働く。
安達木乃さん プロフィール
2006年生まれ、東京都出身。「新宿野戦病院」(CX)トー横キッズ・リナ役、「女神の教室~リーガル青春白書~」(CX) 第10話。
ばけばけ せんのモデルは小泉セツの女友だち
八重垣神社の鏡の池とは
八重垣神社は島根県松江市にあり、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と稲田姫命(いなだひめのみこと)の御二柱を主祭神とした縁結びの神社です。
この八重垣神社奥の院には鏡の池があり、稲田姫命の御霊魂が深く滲透した池とされ、ご縁の遅速を占う池として知られています。
鏡の池で良縁をお願いした小泉セツと2人の女友だち
小泉セツは初めての結婚をする前の独身時代に、2人の女友だちと一緒に八重垣神社の鏡の池に行って、結婚占いをしたことがあります。
三人は、古くからの習わしに従って、それぞれ紙で小さな舟を作り、一厘銭を一枚ずつ載せて水に浮かべた。彼女たちはいずれも、間もなく紙に水が染みて一厘銭の重みで舟が沈み、池の底の蠑螈(いもり)が近づいて来て舟に触れるかどうかと、固唾を呑んで見守った。それは、もし蠑螈が自分の舟に触れてくれれば、神社の縁結びの神々が良縁を請け負ってくれたと、信ずることが出来たからである。セツの二人の友達の舟は、両方ともすぐに、浮かべた岸からごく近いところに沈んだ。一方、セツの舟はなかなか沈まず、浮かべた岸から遠く離れた、池のずっと端の方へ流れて行ってから、ようやく沈んだのであった。
長谷川洋二「八雲の妻 小泉セツの生涯」今井書店 98ページより
他の作品にも登場する「小泉セツの2人の女友だち」
この鏡の池でのエピソードが語られているのは、「八雲の妻 小泉セツの生涯」だけではありません。
小泉セツとラフカディオ・ハーンの生涯を簡潔に著した「小説小泉セツ 」や、小泉セツとハーンが出会ってから松江から熊本に引っ越しするまでの生活を著した「へルンとセツ」でも語られています。
前者の「小説小泉セツ」では2人の女友だちを旧・松江藩で中老をしていた娘のキクとカナとし、後者の「へルンとセツ」では、小泉セツが勤める機織り会社の同僚であるキクとヨシという女性として登場させています。
「ばけばけ」のサワやなみとの関係
小泉セツとともに八重垣神社の鏡の池に行って結婚占いをした女性2人をモデルとした「ばけばけ」の登場人物として、野津サワ(円井わん)と遊女のなみ(さとうほなみ)に関する記事をすでに公開しています。
NHKの「ばけばけ」第八弾の出演者発表を確認すると、松野トキが働く織物工場の女工の仲間として、安達木乃さんが演じるせんとともに、倉沢杏菜さんが演じるチヨも発表されています。
これらのせんとチヨも「小泉セツ」が「八重垣神社の鏡の池で一緒に恋占いを行った女友だち」である可能性も高いでしょう。
ばけばけ モデル キャスト 相関図 関連記事
ばけばけのモデル キャスト 相関図
安達木乃さんが演じるせん以外にも、朝ドラ「ばけばけ」に登場する人物のモデルやキャスト、キャスト相関図に関する記事については下記の記事を参考にしてください。
