MENU
本ページはプロモーションが含まれています

小泉セツの幼少期 外国人を怖がらない・お話好き・武家の礼儀作法

koizumisetsu_yousyouki
目次

小泉セツは小泉八雲の助手だった

小泉セツが小泉八雲の「アシスタント」ができた理由

2025年9月29日月曜日から放送が始まる、NHKの朝ドラ「ばけばけ」は、明治時代の小説家・小泉八雲の妻でリテラシーアシスタントをつとめた小泉セツをモデルとした松野トキ髙石あかり)を主人公としています。

その小泉セツには幼少期の時からさまざまな逸話・エピソードを残しています。

これらの逸話・エピソードを読むと、小泉セツがのちにラフカディオ・ハーン(小泉八雲が日本国籍に帰化する前の名前)と出会って結婚し、助手を務めることができた背景が分かるようになるでしょう。

小泉セツの幼少期のエピソード 5選

1. 小泉家からの稲垣家に迎えられた養女だった

1868(慶応4)年2月、小泉セツは出雲国松江藩の三百石取りの上級武士であった小泉湊(朝ドラ「ばけばけ」の雨清水傳のモデル)と小泉チエ雨清水タエのモデル)の娘として誕生します。

しかし生後7日にして同じ藩で百石取りの上級武士である稲垣金十郎松野司之介のモデル)・トミ松野フミのモデル)夫妻の養女として引き取られました。

これは小泉家が子だくさんであったのに対して、稲垣家は子宝に恵まれず、小泉チエがセツを妊娠している時から、次に生まれる子は小泉家から稲垣家へ養子へ出すことを約束していたためであったと言われています。

2. フランス人の訓練教官を恐れなかった

1870(明治3)年、小泉セツが3才ぐらいのころ、松江藩は士族で構成される軍隊を組織して、西洋式に訓練しようとしていました。

その軍隊の訓練を指導したのが、フランス人下士官のヴァレットという人物。もちろん当時、西洋人が日本人の軍隊を訓練する様子は珍しく、大勢の人たちがヴァレット目当てに訓練の見物に訪れます。その見物人たちの中には、乳母に連れられた小泉セツの姿もありました。

すると訓練の休憩中にヴァレットは見物にやってきた子供たちの近くに寄っていきます。子供たちは見慣れない西洋人の姿に驚き、泣きながら四散。

しかし不思議なことに3才の小泉セツはヴァレットの姿に全く動じません。そのことが気に入ったヴァレットは自分のルーペ(虫眼鏡)を小泉セツの小さな手に握らせプレゼントをしたのです。

3. 2歳にしてお話好き

小泉セツは「お話好き」として知られていますが、この「お話好き」の性格は幼少期から始まっていたようです。

小泉八雲と小泉セツが松江時代に出会って結婚したことを中心に描いた小説「へルンとセツ」では、幼少期からの小泉セツのお話好きについてこのように描写しています。

二歳を過ぎる頃になると、セツはお話や物語を聞くのが大好きな娘に成長していた。家来や女中のイワの他、酒屋など出入りの者までつかまえては話をせがむので、周囲はセツを見ると逃げ出すほどだった。
祖父や父がしてくれる戦やお侍の話も好きだったが、やはり飛び抜けて面白いのは、母・トミの話だった。トミは出雲大社の社家、高浜家の養女であり、出雲の神々の物語や、他にも狐や狸が人に化けたり、化かしたりする話を聞かせてくれた。

田渕久美子 「ヘルンとセツ」 NHK出版 13ページから15ページ

4. 機織りに明け暮れた少女時代

小泉セツは小学生時代、島根県から表彰を受けるほど学業成績が優秀であったにも関わらず、1879(明治12)年にわずか4年で小学校を修了することになります。

養父の稲垣金十郎が事業に失敗し多額の借金を背負ってしまったため、セツを学校に行かせる余裕がなくなってしまったためです。

セツは学校に行けなくなることを大変悔しがりましたが、それにもめげず、家計を支えるために機織りの仕事を覚えます。

機織りの仕事を始めて1年ほどもすると1日あたり一反もの布(一反は大人用の着物を一着作るのに必要な量)を織ることができるようになり、のちに実父の小泉湊が経営する機織会社で働くようになります。

5. 明治時代に武家の礼儀作法を仕込まれる

江戸時代の最後の年に生まれた小泉セツが少女へと成長するにつれ、世間では「文明開化」が進み人々は江戸時代のことを遠い昔のこととして忘れるようになっていきます。

そんな世の中の流れに取り残され、昔ながらのしきたりを忘れられない小泉セツの実母・小泉チエは、セツに茶道や華道などを始めとして武家の女性に必要だった礼儀作法を仕込んでいきます。

経済的に苦しい生活の中で機織りなどの賃仕事に追われるセツにしてみると、お茶やお花がいまさら何の役に立つのかさっぱり分かりません。

しかし小泉チエによって授けられた小泉セツの武家の礼儀作法は、新聞記者として日本を研究するためにやってきたラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲で朝ドラ「ばけばけ」のレフカダ・ヘブンのモデル)を大いに喜ばせることになりました。

小泉セツ 幼少期 関連記事

小泉セツ 年表

今回の記事で紹介した内容は1868(慶応4/明治元)年から1891(明治24)年の間に関わることです。その間の小泉セツの動向については年表形式にした下記の記事が参考になります。

ばけばけ 子役

小泉セツの幼少期に関するエピソードは、朝ドラ「ばけばけ」で幼少期の松野トキにキャストされている福地美晴さんのセリフや演技に反映されると考えられます。

幼少期の松野トキを演じる福地美晴さんに関する内容は以下の記事にまとめています。

著:ふじき みつ彦, 編集:NHK出版, 監修:NHKドラマ制作班
¥1,430 (2025/08/25 19:54時点 | Amazon調べ)
著:長谷川 洋二
¥7,068 (2025/08/27 19:58時点 | Amazon調べ)
著:田渕 久美子
¥1,683 (2025/08/25 09:21時点 | Amazon調べ)
koizumisetsu_yousyouki

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次