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ばけばけ 作山(橋本淳)モデルは佐久間信恭 戦前の英語学者

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目次

ばけばけの作山(さくやま)について

ばけばけの作山(さくやま)とは

NHKの2025年後期朝ドラ「ばけばけ」の第20週から熊本・第五高等中学校の英語教師として、橋本淳さんが演じる作山(さくやま)という人物が登場します。

「ばけばけ」の作山は、実在した小泉八雲が1891(明治24)年11月に赴任した熊本・第五高等学校(現在の熊本大学)の同僚教師で、英語科の主任講師をしていた佐久間信恭(さくまのぶやす)(1861~1923年)をモデルにしていると考えられます。

佐久間信恭とは戦前の英語学者として熊本の第五高等学校、東京高等師範学校(現在の筑波大学)、國學院大学の講師を歴任したことで有名です。

ばけばけ 作山の役柄

熊本第五高等中学校の英語教師。理路整然とした合理主義者。

出演者発表・第14弾 トキとヘブンが熊本で出会う人々 | ばけばけ – NHK

ばけばけ 作山 役 橋本淳さん プロフィール

1987年生まれ、東京都出身。NHKでは連続テレビ小説「ちりとてちん」「エール」、大河ドラマでは「べらぼう」に出演。

佐久間信恭とはどんな人物だったのか

佐久間信恭はどこで英語を学んだのか?

佐久間信恭(さくま・のぶやす)は、1861(文久元)年、江戸深川森下町(現在の東京都江東区)で旗本・大久保忠恕(おおくぼたださと)の次男として誕生。のちに旗本・佐久間信久の養子となったため「佐久間」姓を名乗るようになります。

明治維新の後に駿河国沼津に移住。沼津兵学校付属小学校を修了したのち、1872(明治5)年に横浜へ出て英語修業を開始。

ブラウン塾・中村正直の同人社・東京英語学校・大学予備門(現在の東京大学)に学び、最終学歴は札幌農学校(現在の北海道大学)を1882(明治15)年に卒業しました。

佐久間信恭の経歴

札幌農学校を卒業した後は、福島県立若松中学校・福岡県立福岡中学校・西本願寺大教校・同志社普通学校などで英語を教授。

1892(明治25)年には第五高等中学校に赴任し英語科の主任に。

1907(明治35)年、東京高等師範学校英語科講師を経て、1912(明治40)年には國學院大學の大学部本科開設により英文学の講師に就任する。

1914(大正3)年、東京高等師範学校を退職したのちは、本学と明治大学で講義を持ちながら著述に専念。1922(大正11)年に新設された大阪外国語学校(現在の大阪大学外国語学部)に英語科主任として赴任。1923(大正12)年に死去。

小泉八雲と佐久間信恭の交流

佐久間信恭は熊本時代の小泉八雲にゆかりの深い人物だった

1904(明治37)年に小泉八雲が狭心症で亡くなったのち、東京帝国大学文科大学(現在の東京大学文学部)で八雲に師事していた英文学者・田部隆次は、八雲の伝記となる「小泉八雲 ラフカディオ・へルン」を執筆します。

田部隆次はその執筆にあたって小泉八雲とゆかりの深い人物にインタビューを行っていますが、佐久間信恭もそのインタビュー対象者の一人でした。

先生の未亡人はせめて先生の伝記を纏めて御子孫に遺されんと志された。同時に早稲田大学出版部にも此計画を立てて小泉家との合意の上にこの重圧を僕に托せられた。僕は到底その任に堪へぬことを知った。されど種々なる周囲の事情は僕をしてこの任に当たらざるを得ざらしめた。僕は先生の書斎より新聞切抜の材料を集めた。未亡人よりの追懐談を筆記した。兵庫県知事服部一三(はっとりいちぞう)氏を旅館に訪れたこともあった。佐久間信恭氏に就いて先生の熊本時代の談話も承はったこともあった。

田部隆次 小泉八雲 ラフカディオ・へルン(中公文庫)15ページ

小泉八雲と佐久間信恭は次第に意見が対立

ただし小泉八雲と佐久間信恭の仲は当初は良かったものの、次第に険悪なものとなってしまったそうです。

互いの話が進むうちに次第に小泉八雲は西洋の悪いところばかりを指摘し、逆に佐久間信恭は日本の悪いところばかりを指摘。日本を美化していた小泉八雲にとって、佐久間信恭の発言は耐え難いものでした。

日本はへルンにとって美わしき夢の世界であった。この世界を破壊する事はへルンの堪え難いところであった。熊本で佐久間信恭と同僚であった。初めは非常に親しく、佐久間の娘の病気の時の如きは痛く心配して一日に何回となく使をやって病状を問わせた事もあったが、その後次第に疎くなった。これはへルンの説明によれば、へルンがフランス革命当時の惨状などを説いて西洋の暗黒面を語るに対して、佐久間は、嫁をいじめる姑の実例の話などして日本の暗黒面ばかりをきかせてへルンの美わしき世界を打ち破るからであった。

田部隆次 小泉八雲 ラフカディオ・へルン(中公文庫)342ページ

長男・小泉一雄も小泉八雲と佐久間信恭の対立を指摘

小泉八雲と佐久間信恭の2人が「お互いの悪いところをつつき合っていた」とを指摘するのは、田部隆次だけではありません。

小泉八雲の長男である小泉一雄も「父小泉八雲」において、小泉八雲と佐久間信恭が対立していたことを指摘しています。

佐久間信恭がモデルとなっている「ばけばけ」の作山の役柄が「合理主義者」として設定されてます。この設定は小泉八雲と佐久間信恭の実話に基づく対立が反映されている証拠かもしれません。

ばけばけ 作山(橋本淳)モデル 関連記事と参考文献

ばけばけ 作山(橋本淳)モデル 関連記事

「ばけばけ」の作山が登場する第20週のあらすじ・ネタバレ・キャスト相関図については、下記の記事が参考になります。

ばけばけ 作山(橋本淳)モデル 参考文献

今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。

NHK出版
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著:長谷川 洋二
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