あんぱんの岩清水信司と「おでん事件」
入社して3ヶ月しか経っていなかった岩清水信司
NHKの2025年前期朝ドラ「あんぱん」で若松のぶ(今田美桜)の先輩で、「月刊くじら」編集部の岩清水信司(倉悠貴)に注目が集まっています。
「あんぱん」の「第14週 幸福よ、どこにいる」の68話において、岩清水は実はのぶよりも3ヶ月早く入社したに過ぎず、それでいて編集主任の東海林明(津田健次郎)の発言に遠慮なくツッコミを入れて、新人らしからぬ意見を上司にしているからです。
おでんを食べて食中毒になる岩清水
「第15週 いざ!東京」ではそんな東海林・岩清水・のぶ・崇たち4人の「月刊くじら」編集部は取材旅行のために東京を訪れることに。
戦後間もない時期は、戦災の影響で鉄道事情が極めて悪く、高知から東京までの移動はまるで団体戦による障害物競走みたいです。
ようやく東京に着いた4人は「ガード下の女王」こと、高知県出身の女性代議士・薪鉄子(戸田恵子)を探しますがなかなか見つかりません。そんなとき屋台でおでんを食べた一行は、のぶ以外の男性メンバーである東海林・岩清水・崇がお腹を下し始めます(第15週 75話)。
なぜ男性3人だけがお腹を壊す羽目になったのでしょうか?
やなせたかしさんのおでん事件
「おでんを食べて男性3人だけがお腹を下す」というエピソードは、やなせたかしさんの実体験をもとに作られていると考えられます。
「おでん事件」の話は、やなせたかしさんの著作である「人生なんて夢だけど」や「アンパンマンの遺書」のどちらの本でも述懐されています。
同じおでんを食べたのに、三人の男性は食中毒で瀕死の重症、女性の小松さんだけなぜなんともなかったのか。その理由は単純明快!
小松さんはおでんダネの材料のうちで竹輪、玉子、ツミレといったやや高級なものを全く食べず、大根ばかり食べていたんですね。
「おいしいものは、なるべく男の人に食べさせてあげたかったから」と彼女は後で言いました。やなせたかし「人生なんて」夢だけど フレーベル館 104ページから105ページ
「おでん事件」に巻き込まれた岩清水のモデル・品原淳次郎さん
やなせたかしさんが述べている「三人の男性」とは、やなせたかしさんの他に、東海林明のモデルと考えられる青山茂さん、岩清水信司のモデルと考えられる品原淳次郎さんのことを指しています。
第14週では入社3ヶ月にもかかわらず、大胆発言で注目を集めた岩清水ですが、第15週では一転して、竹輪、玉子、ツミレといったタンパク質が含まれたおでんダネに苦しめられることになるでしょう。
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