山梨シルクセンターは詩集「愛する歌」を出版
サンリオ創業者・辻信太郎さんと八木信之介の関係
NHKの2025年前期朝ドラ「あんぱん」では、妻夫木聡さん扮する八木信之介が経営する会社として、「九州コットンセンター」が登場します。
この「九州コットンセンター」という会社は、株式会社サンリオの前身であった「山梨シルクセンター」がモデルであると考えられます。
なお株式会社サンリオとは、キティちゃんのキャラクーグッズでお馴染みの「サンリオ」のことです。また「あんぱん」の八木信之介は、株式会社サンリオの創業者である辻信太郎さんがモデルであると考えられます。
「九州コットンセンター」は雑貨を扱う会社
戦後、東京のガード下で闇酒を売っていた八木は、雑貨店の雇われ店長を経て、第21週「手のひらを太陽に」では自身の会社である「九州コットンセンター」を立ち上げます。
従業員にはガード下の戦災孤児であった木月アキラや、戦争中に福建省に出征していた時に同じ部隊にいた元・軍曹の粕谷将暉(田中俊介)の姿が。
「九州コットンセンター」は雑貨の販売がメインでビーチサンダルなどを扱っていましたが、そのうち崇(北村匠海)が創作した詩や絵をデザインした湯呑みや皿も扱うようになります。
やなせたかしさんの詩集「愛する歌」の出版
朝ドラ「あんぱん」において「九州コットンセンター」が重要な役割を果たすのは、崇が書き留めておいた詩集「愛する歌」を出版するために、第22週「愛するカタチ」でわざわざ「出版部」を立ち上げることです。
実在した「山梨シルクセンター」も1966(昭和41)年にやなせたかしさんの初の詩集「愛する歌」を出版しますが、当時の「山梨シルクセンター」には出版部署もなければ、本を出版するためのノウハウさえもなかったそうです。そのため従業員も取引先銀行も「愛する歌」の出版には大反対。
ところが実際に「愛する歌」を出版してみると、やなせたかしさんも含めた大方の予想に反して5万部の大ベストセラーとなったそうです。「愛する歌」は重版され、第五集まで出版されることになりました。
「あんぱん」の作品においても「愛する歌」は、崇の予想に反して重版され、第二集も刊行されることが決まります。
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