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小泉八雲と結婚する前の小泉セツの家族構成
自分以外に6人の家族を養っていた小泉セツ
NHKの2025年後期朝ドラ「ばけばけ」のヒロイン・松野トキ(髙石あかり)のモデルは小泉八雲の妻である小泉セツです。小泉セツは小泉八雲と出会う1891(明治24)年の頃には、多くの家族とともに住んでいました。
これは元々、小泉セツが小泉家から稲垣家に養子へ出された上に、両家ともに明治時代初期にあった「士族の商法」で事業に失敗し貧窮にあえいでいたからです。
小泉セツは2つの家計を支えるために11才で機織り女工となって、自分以外の6人の家族を養っていました。
小泉セツが支えた小泉家側の家族3名
小泉セツの実父である小泉湊(こいずみみなと)は明治維新後に機織り会社を設立して、羽振りの良い時代もありました。しかし1887(明治20)年に湊が急逝した後、一気に没落します。
小泉家は旧・松江藩に仕えた三百石取りの上級武士の家系であったため、家族のうち人に雇われて働こうとするものは誰もいません。
- 小泉チエ(実母)
- 小泉藤太郎(実弟)
- 小泉スエ(実姉)
小泉セツが支えた稲垣家側の家族3名
明治維新後、小泉セツの養父である稲垣金十郎も、家禄が打ち切られる直前に手にした6年分の米の一括支給を元手に事業を始めます。しかし1876(明治9)年ごろにはすでに事業に失敗し、稲垣家は没落します。
その後、養父・稲垣金十郎は家計を支えることはなく、養祖父・稲垣万右衛門も百石取りの上級武士であった気位の高さが抜けず、やはり働こうとしません。かろうじて稲垣トミは裁縫の内職によっていくばくかの家計を支えることになります。
- 稲垣金十郎(「ばけばけ」松野司之介のモデル)
- 稲垣トミ(「ばけばけ」松野フミのモデル)
- 稲垣万右衛門(「ばけばけ」松野勘右衛門のモデル)
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