鈴木雅の晩年を知る孫の鈴木康夫
鈴木雅さんの孫: 鈴木康夫
NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」で主人公・大谷直美(上坂樹里)のモデルは、鈴木雅(すずきまさ)(1857~1940年)さんです。
鈴木雅さんは明治時代に「トレインドナース」となり、明治・大正期を通じて偏見の多かった看護婦という職業の確立に多大な貢献をされました。
その鈴木雅さんの子孫には、孫にあたる鈴木康夫(すずきやすお)さんがいます。今回は、その鈴木康夫さんにスポットを当てた記事となります。
なお鈴木雅さんの家族関係を表した家系図については、「鈴木雅 家系図 鈴木雅の家族 朝ドラ 風、薫る 大家直美
」という記事を参考にしてください。
鈴木雅 子孫 鈴木康夫 参考文献
鈴木雅さんの孫である鈴木康夫さんに関する内容について参考とした文献は以下の本です。
「明治のナイチンゲール 大関和物語」は朝ドラ「風、薫る」の原案となっています。
鈴木康夫さんとはどんな人物だったのか
鈴木みつと内縁関係にあった洋画家との間に誕生
鈴木康夫さんは、鈴木雅さんの娘である鈴木みつさんと内縁関係にあった洋画家の男性との間に誕生。鈴木みつさんが40才のときに誕生した子供であるので、鈴木康夫さんは1919(大正8)年ごろの生まれであると考えられます。
沼津で晩年の鈴木雅と一緒に暮らす
鈴木康夫さんが、鈴木雅さんと静岡の沼津で一緒に暮らすようになるのは、1926(大正15/昭和元)年ごろ。すでに鈴木雅さんは「東京看護婦会」の経営を大関和さんに引き継ぎ、看護婦としての第一線から退いて、すでに25年もの歳月が過ぎていました。
「明治のナイチンゲール 大関和物語」の307ページによると1940(昭和15)年に鈴木康夫さんが、軍隊に入営する前に鈴木雅さんと交わされた言葉が載っていますが、「気をつけて行っておいで」という淡々としたものだったそうです。
もっとも鈴木雅さんは自分の孫に対して昔語りなどもほとんどしなかったと言われています。その2ヶ月後、鈴木雅さんは82才の生涯を閉じます。
補足: 鈴木康夫さん以外の鈴木雅さんの子孫について
鈴木雅さんにとって直系の孫に当たる人物は鈴木康夫さんだけです。
「明治のナイチンゲール 大関和物語」の作中で鈴木康夫さんについて、祖母にあたる鈴木康夫さんの思い出を語る描写があるだけで、軍隊に入隊したのちどのような人生を送り、どういった家族を持つに至ったかについては述べられていません。
よって現在のところ鈴木雅さんの子孫として分かっているのは、孫の鈴木康夫さんだけです。