あんぱんネタバレ結婚のぶの結婚相手は次郎と崇

2025年4月10日2025年4月17日

朝田のぶと小松暢さん最初の結婚について

朝田のぶ最初の結婚相手は若松次郎

NHKの2025年前期朝ドラ「あんぱん」の第8週「めぐりあいわかれゆく」の40話で、朝田のぶ（今田美桜）は最初の婚約をし、第9週「絶望の隣は希望」で結婚をします。結婚相手は若松次郎（中島歩）で、1939（昭和14）年12月のことです

「…次郎さん！」
その声に、次郎が足を止める。全速力で走ってくるのぶに、次郎は驚いた様子で尋ねた。
「のぶさん…?忘れ物でも？」
「…とても大事なこと、言い忘れてました。こんな私でよかったら…ふつつか者ですけんど、よろしゅうお願いいたします！」
のぶは次郎の目をまっすぐ見つめ、丁寧にお辞儀をした。次郎は驚きと感激で、感情がないまぜになっていた。十二月の寒空の下、まだぎこちない距離を保ったまま、二人はいつまでも見つめ合った。

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小松暢さんの最初の結婚相手は小松総一郎さん

朝田のぶのモデルとなった小松暢さんも、最初の結婚を1939（昭和14）年に6才年上の小松総一郎さんという男性と最初の結婚をしています。

高知新聞PLUSの記事によると、小松総一郎さんは日本郵船株式会社の一等機関士をされていたそうです。

朝ドラ「あんぱん」の若松次郎の職業も民間船「ぱたごにあ丸」の一等機関士。次郎は1年のうちのほとんどを海の上で過ごしているという設定ですので、実在した小松総一郎さんのプロフィールを借りた設定なのかもしれません。

若松次郎も小松総一郎さんも戦後に亡くなる

実在した小松総一郎さんは戦時中に一等機関士として召集され、終戦直後に病気のため亡くなります。朝ドラ「あんぱん」においても、若松次郎は第13週「サラバ涙」において、肺結核のため亡くなるという設定になっています。

朝田のぶと小松暢さん二度目の結婚について

やなせたかしさんが小松暢さんに初めて出会ったのは戦後

実は柳井崇（北村匠海）のモデルとなった漫画家・やなせたかしさんが、小松暢さんに初めて出会ったのは、戦後のことです。

中国大陸から陸軍軍曹として日本に復員したやなせたかしさんは、高知新聞社に1946（昭和21）年6月に社会部記者として採用されます。その後すぐ、高知新聞社の社内で「月刊コウチ」という月刊誌の編集部が立ち上がります。やなせさんはその編集部に異動となり、先に異動していた小松暢さんと出会うことになりました。

やなせたかしさんと小松暢さんが近づいた「おでん事件」

やなせたかしさんが小松暢さんが結婚したきっかけは高知新聞社の「月刊コウチ」編集部で出会ったことが大きかったと考えられます。

やなせたかしさんが小松暢さんにプロポーズしたときのエピソードは「朝田のぶモデル小松暢時代・年代・年齢朝ドラあんぱん」という記事の「小松暢さんとやなせたかしさんの結婚エピソード」という項目でも述べました。

今回はやなせたかしさんが小松暢さんに大きく魅かれたエピソードの1つである「おでん事件」を紹介しましょう。「おでん事件」のエピソードは、やなせたかしさんの著作である「アンパンマンの遺書」と「人生なんて夢だけど」の両方で語られています。

「おでん事件」の真相

ある日、「月刊コウチ」編集部のメンバー4人で、おでん鍋を作って慰労会をしたところ、やなせたかしさんと他2人のメンバーが食中毒になります。同じおでんを食べているにもかかわらず、小松暢さんには全く異常がなかったそうです。

理由は小松暢さんが大根ばかり食べていて、男性3人はちくわ・玉子・ツミレばかりを食べていたからです。小松暢さんが甲斐甲斐しく3人の男性たちを看病をしているうちに、やなせたかしさんが一番最初に回復します。

このときやなせたかしさんは、小松暢さんと心理的な距離がずいぶん近づいたと回想されています。

三人のうち一番回復が早かったのがぼくで、ふたりは寝かせておき、後始末や荷造りその他は小松さんとふたりで全部やりました。ふたりで荷物をリヤカーに載せて駅まで運んでいると、すれ違う男たちが下品な声で冷やかすんですね。
ふたりともうすぎたない格好をしていたのに恋人みたいに見えたんでしょうか。それがまた妙にうれしかったりして、恋している頃というのは全くバカみたいでお恥ずかしい限りです。

やなせたかし「人生なんて夢だけど」フレーベル館 105ページから106ページ

この「おでん事件」の後、1947（昭和22）年にやなせたかしさんと小松暢さんは、東京で同棲生活をはじめ結婚します。この後、やなせたかしさんは、対外的には小松暢さんのことを「カミさん」と呼ぶようになります。