朝ドラ あんぱん 御免与町(ごめんよちょう)はどこ?
御免与町は後免町のこと
2025年のNHK朝ドラ「あんぱん」に登場する御免与町(ごめんよちょう)とは、現在の高知県南国市後免町(なんこくしごめんちょう)がモデルとなっている架空の町です。
「あんぱん」の物語は1927(昭和2)年から始まることになりますので、当時は南国市は存在せず、高知県長岡郡後免町と言われているところでした。
長岡郡後免町にある柳井医院で育ったやなせたかしさん
「あんぱん」の柳井崇(北村匠海)のモデルとなった漫画家・やなせたかしさんは1919(大正8)年2月6日に高知県香美郡香北町在所村(現在の高知県香美市)で誕生します。
その後父・柳瀬清さんの仕事の都合で東京と高知市内に引っ越しをして、小学校2年生のときに、伯父で後免町で内科小児科医院を経営する伯父・柳瀬寛と柳瀬キミの夫妻に引き取られます。
この引越しに際してやなせたかしさんは、高知市内の小学校から後免野田組合立尋常小学校(現在の南国市立後免野田小学校)に編入します。朝ドラ「あんぱん」では柳井崇は東京の小学校から「御免与尋常小学校」に編入するという設定です。
やなせたかしさんと後免町のエピソード
「あんぱん」の舞台となる町の名前が「御免与」と書いて「ごめんよ」と読むのは、何か謝っているような感じがします。
おそらく「御免与」という架空の地名が「あんぱん」に登場するのは、やなせたかしさんが著作の「アンパンマンの遺書」で、「後免」という地名に対して親しみを覚えていたことを述べていたからでしょう。
後の話になるが、上京して「ぼくはごめんに住んでいた」というと、級友が大笑いするのにびっくりした。日本珍名駅名集に、四国の土讃線には一日中駅員が「ごめんごめん」とあやまっている駅がある、と書いてあるが、住んでいるときは少しも珍名とは思わなかった。
やなせたかし「アンパンマンの遺書」岩波書店 35ページ
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