朝ドラ あんぱん 白鳥玉恵(しらとりたまえ)のモデル
白鳥玉恵とは
2025年前期NHK朝ドラ「あんぱん」で久保史緒里さんが扮する白鳥玉恵(しらとりたまえ)とは、嵩が作詞した「手のひらを太陽に」を歌う人気歌手です。
白鳥玉恵のモデルは宮城まり子(1927~2020年)で、女優・歌手でありながら身体の不自由な子供たちのための養護施設「ねむの木学園」を設立した女性です。
あんぱん 白鳥玉恵の役柄
嵩が作詞した「手のひらを太陽に」を歌う人気歌手。 嵩にリサイタルの構成など次々と頼み事をする。
久保史緒里(くぼしおり)さん プロフィール
2001年生まれ、宮城県出身。2016年、「乃木坂46」メンバーとしてデビュー。NHKでは大河ドラマ『どうする家康』で信長の娘・五徳を演じたほか、「乃木坂46」のメンバーとして2017年から7年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場。夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』では主人公・頼人の恋人、筒井凜を演じる。
宮城まり子さんとやなせたかしさん
宮城まり子さんとやなせたかしさんの出会い
1958(昭和33)年5月のある日の午後、やなせたかしさんの家に1本の電話がかかります。やなせたかしさんが受け取ると若い女性の声が。
「もしもし、まり子です。先日はありがとう。お願いしたいことがあるの。車回すからうちへ来てくれへんか」
甘い声は「ガード下の靴みがき」のヒットで当時人気絶頂、売り出し中の宮城まり子だったからびっくり仰天!それにしても「お願い」とは何のこっちゃ?やなせたかし「人生なんて夢だけど」フレーベル館 124ページ
「お願い」というのは宮城まり子さん自身ののリサイタルで、その構成をしてほしいということでした。やなせたかしさんはステージの構成などしたことはありませんでしたが、引き受けることになります。
このとき以来、やなせたかしさんは宮城まり子さんのステージのために、構成・司会をしたり、詩を作ったりとして構成の仕事が理解できたと言います。
「手のひらを太陽に」 作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく 歌: 宮城まり子
そのうちやなせたかしさんは、宮城まり子さんを、作曲家のいずみたく(朝ドラ「あんぱん」のいせたくやのモデル)さんに紹介するようになります。
やなせたかしさんが作詞をし、いずみたくさんが作曲した歌を宮城まり子さんが歌うという仕事を数多くこなす中で、3人が最もヒットさせた曲は、1961(昭和36)年に作詞された「手のひらを太陽に」です。
なお「手のひらを太陽に」は1962(昭和37)年2月から3月にかけてNHK「みんなのうた」でも放送され、1965(昭和40)年のNHK紅白歌合戦(歌はボニージャックス)でも歌われることになりました。
