朝ドラ ばけばけ 雨清水三之丞のモデル
雨清水三之丞(うしみずさんのじょう)とは
2025年後期NHK朝ドラ「ばけばけ」に登場する、板垣李光人さん扮する雨清水三之丞(うしみずさんのじょうz)とは、髙石あかりさん演じるヒロイン・髙石あかりさんの親戚にあたる人物です。
雨清水傳のモデルは実在した小泉セツの弟である、小泉藤三郎(こいずみとうざぶろう)であると考えられます。
ばけばけ 雨清水三之丞の役柄
雨清水家の三男でトキの2歳下。兄が家督を継ぐため自身は特に役目がない。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている。
雨清水三之丞 役 板垣李光人さん プロフィール
2002年生まれ。10歳で俳優デビュー。NHKでは大河ドラマ『花燃ゆ』『青天を衝け』、よるドラ『ここは今から倫理です。』などに出演。大河ドラマ『どうする家康』では徳川四天王のひとり、井伊直政を演じる。
小泉藤三郎とはどんな人物だったのか
鳥好きの小泉藤三郎
小泉藤三郎は鳥を飼育することが好きな人物だったようです。
小説「小泉セツ」では小鳥を捕まえて、人に売るという現代のペットショップのような事業をしていたことが描かれていますが、「八雲の妻 小泉セツの生涯」では鳥好きであってもそれを事業にしたと言うことまでは書かれていません。
ただどちらの本にも共通していることは、小泉藤三郎は働いて小泉家の家計を支える気はなかったと言うことです。
家計を支えることをしなかった小泉藤三郎
小学校をわずか4年で卒業して、養家の稲垣家を支えるために11才の時から身を粉にして働く小泉セツとは、対照的な藤三郎の様子が「八雲の妻 小泉セツの生涯」のエピソードとして残されています。
明治維新後、父・小泉湊が起こした機織会社の事業が順調に回っているうちは、小泉藤三郎が働いていないことはさほど問題になりませんでした。
しかし、湊がリウマチに倒れた後もなお小泉藤三郎は、何ら為すことはなかったようです。
ある朝、小泉湊は、寝床から動けぬほどに病む身でありながら、何か物に憑かれたかのように突然立ち上がり、柱に掛けてあった馬の鞭を執るや、南側の廊下によろけ出て、鳥籠を縁から蹴落とし、藤三郎の襟首をつかんで、「おのれ、親不孝者め。そちの腐れ根性を打ちすえてくれるわ」と叫ぶとともに、滅多打ちに鞭を振い出した。
長谷川洋二「八雲の妻 小泉セツの生涯」今井書店 102ページ
NHKは雨清水三之丞を「家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている」として、あまり頑張って働いているとは言えない人物にしています。
この設定はのちに朝ドラ「ばけばけ」の雨清水家に「吉」をもたらすのでしょうか?それとも「凶」をもたらすのでしょうか?