朝ドラ「ばけばけ」の山橋才路と「山橋薬舗」について
「山橋薬舗」の山橋才路とは
NHKの朝ドラ「ばけばけ」の第8週で柄本時生さんが演じる、松江で唯一、舶来品を扱う「山橋薬舗(やまはしやくほ)」店主の山橋才路(やまはしさいじ)が登場します。
この山橋薬舗の山橋才路とは、「橘泉堂山口卯平衛商店(きっせんどうやまぐちうへいしょうてん)」の「山口卯兵衛」と言う人物をモデルにしている可能性があります。
山橋才路の役柄
松江で唯一の舶来品店の店主。トキとヘブンも足しげく通うようになる。実は店主以外にも、“裏の顔”を持っている。
柄本時生さん プロフィール
1989年生まれ、東京都出身。NHKでは、連続テレビ小説『おひさま』、『本棚食堂』シリーズ、『初恋芸人』『透明なゆりかご』、大河ドラマ『功名が辻』『八重の桜』など。大河ドラマ『いだてん』では、孝蔵(森山未來)の噺家仲間・万朝を好演。
「橘泉堂山口卯平衛商店」と「山口卯平衛」
「ビールつながり」の「山橋薬舗」と「橘泉堂山口卯平衛商店」
「ばけばけ」の第8週では「ビールが飲みたい」と言うヘブン(トミー・バストウ)に対して、女中のトキ(髙石あかり)が、松江で唯一、舶来品を取り扱っている「山橋薬舗」に行ってビールを買い求める場面があります。
一方、「ばけばけ」の公式ガイドブックである「連続テレビ小説 ばけばけ Part1 (1)」において、松江市街の街並みの1つとして「橘泉堂山口卯平衛商店」が紹介されています。
1772年創業の薬局。当時、松江で唯一ビールを販売していたため、八雲はここで大好物のビールを購入していた。
「当時、松江で唯一ビールを販売していた」という説明から、「ばけばけ」の「山橋薬舗」とは「橘泉堂山口卯平衛商店」をモデルにしていると考えられます。
山橋才路のモデルは「山口卯兵衛」か?
では「ばけばけ」の山橋才路とは「山口卯兵衛」がモデルになっているのでしょうか?
ここからは筆者による推測です。
「山口卯兵衛」とは「橘泉堂山口卯平衛商店」の当主が代々、名乗っていた世襲名であると考えています。
小泉八雲がビールを買うために通っていた「橘泉堂山口卯平衛商店」には、当時の当主である「山口卯兵衛」と言う人物が存在し、その人物は別に本名として「山口○○」を名乗っていたのではないでしょうか。
松江市に所在する「橘泉堂山口卯平衛商店」
なお「連続テレビ小説 ばけばけ Part1 (1)」によると、「橘泉堂山口卯平衛商店」は現在も島根県松江市末次本町34に所在しています。
末次本町といえば、小泉八雲が富田旅館を出た直後に松江市内で借家暮らしをしていた織原家も末次本町に所在していましたから、「八雲の家」から「山橋薬舗」とはすぐ近所にあったのでしょう。
