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小泉セツには兄2人・姉1人・弟2人がいた
氏太郎(兄)・スエ(姉)・武松(兄)・藤三郎(弟)・千代之助(弟)
NHKの2025年後期朝ドラ「ばけばけ」のヒロイン・松野トキ(髙石あかり)のモデルとなった小泉セツには、生家の小泉家(小泉湊・チエ夫妻)において5人の兄妹がいました。
それぞれ小泉氏太郎(こいずみうじたろう)、スエ(すえ)、武松(たけまつ)、藤三郎(とうざぶろう)、千代之助(ちよのすけ)と言う名前です。
小泉セツの兄弟一覧
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名前 | 小泉湊・チエとの続柄 | 生年 | 朝ドラ「ばけばけ」での登場人物 |
---|---|---|---|
小泉氏太郎 (こいずみうじたろう) | 長男 | 1858(安政5)年 | |
小泉スエ (こいずみすえ) | 長女 | 1860(万延元)年 | |
小泉武松 (こいずみたけまつ) | 次男 | 1866(慶応2)年 | |
小泉藤三郎 (こいずみとうざぶろう) | 三男 | 1870(明治3)年 | 雨清水三之丞 |
小泉千代之助 (こいずみちよのすけ) | 四男 | 1878(明治11)年 |
小泉セツは1868(慶応4)年の生まれです。兄妹の生まれた順番からすると、4番目でということになります。
小泉セツと兄弟たちとの関係
小泉家の家計を支えることはなかった兄弟たち
小泉セツの5人の兄妹のうち、次男・武松は19才で亡くなり、四男・千代之助は幼いうちに他家へ養子へ出されています。
小泉家を支えるのは長男・氏太郎、長女・スエ、三男・藤三郎の3人でしたが、いずれも小泉家の家計を支えることはできませんでした。
父・小泉湊が起こした機織会社が倒産し、病に倒れた後、氏太郎は町娘と失踪。長女・スエも上級武士の家系で育ったことことの弊害で賃仕事ができません。さらに三男・藤三郎の興味があることは鳥を飼うことだけ。
養子に出た小泉セツが兄弟たちの生活を支えていた
結局、小泉湊が亡くなった後に、残った長女・スエ、三男・藤三郎、さらに実母のチエの生活を支えていたのは、稲垣家に養子へ出されていた4番目の小泉セツでした。
1891(明治24)年、小泉セツは「給料が高いから」という理由で、富田旅館で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のための住み込み女中を始めます。
当時、外国人のための住み込み女中は「洋妾(ラシャメン)」と言われて蔑まれていました。それでもなお小泉セツが住み込み女中を引き受けた理由は、養家の稲垣家だけではなく、生家の小泉家の家計を支える必要もあったからです。