ばけばけ 第6週 あらすじ 26話から30話
ばけばけ 26話 あらすじ
松江中学では順調に授業を始められたヘブン(トミー・バストウ)。しかし寄宿先の花田旅館に戻ると、主人の平太(生瀬勝久)が、女中のお信(野内まる)をまだ医者に診せていないことに業を煮やして、旅館を出ようとします。
そこで錦織(吉沢亮)は借家探しと同時に、ヘブンの身の回りのことを世話できる女性も探し始めることに。
ばけばけ 27話 あらすじ
当時、外国人を世話する女中は「ラシャメン(洋妾)」と呼ばれ蔑まれていました。しかもヘブンは百姓の娘ではなく士族の娘を連れてきてほしいと注文までつけてきます。
錦織はトキ(髙石あかり)に住み込み女中になってほしいと頼みに行きますが、けんもほろろに追い返されてしまうことに。
ばけばけ 28話 あらすじ
ある日、トキが街を歩いていると、道端で女性が物乞いをしている姿に目が止まりました。その物乞いの女性をよく見ると、なんとトキの実母である雨清水タエ(北川景子)だったのです。
ばけばけ 29話 あらすじ
タエが物乞いをしている姿を見かけてしまった数日後、司之介(岡部たかし)が働いている牛乳屋に雨清水三之丞(板垣李光人)が訪ねてきて、なぜか「自分を社長にしてほしい」と言い出すのです。
ばけばけ 30話 あらすじ
タエが物乞いをし、三之丞が社長にしてほしいと言う雨清水家の事情がわかったトキ。意を決して花田旅館の近くにあるヘブンが住む借家を訪ねます。
そしてヘブンを迎えにきていた錦織に告げます、「住み込み女中として雇ってほしい」と。
ばけばけ 第6週 ネタバレ
小泉八雲に小泉セツを紹介したのは富田旅館の女将・富田ツネ
「ばけばけ」第6週ではせっかく気に入っていた花田旅館を出て行くことになったヘブン。ヘブンのモデルとなった小泉八雲も、当初は寄宿先の富田旅館を気に入っていたようですが、やがて出て行くことになります。
目を患っていたお信のことを医者に診せない主人・富田太平に不信が募り、旅館の近所にあった松江市末次本町にあった織原家で借家住まいをするようになります。
また「ばけばけ」ではヘブンのための住み込み女中として、吉沢亮さん演じる錦織友一がトキに白羽の矢を立てたことになっています。
しかし、「八雲の妻: 小泉セツの生涯」によると、実在の小泉セツに住み込み女中の話を持ち込んだのは、富田旅館の女将である富田ツネでした。富田ツネは女中のお信を通して、士族の娘である小泉セツのことを以前から知っていたのです。
北川景子さん演じる雨清水タエの「物乞い」はほぼ実話
さらに「ばけばけ」第6週では、北川景子さん演じる雨清水タエが道端で物乞いをするという衝撃のシーンが描かれます。
小泉湊が亡くなったのちの小泉家では、かつては松江藩で名門といわれた周りの親戚たちも次々に没落をしていおり、タエのモデルとなった小泉チエは誰に頼ることもできなかったようです。
小泉チエが三度の食事さえも人に乞わねばならないほど貧窮していたことは、今なお伝わっています。
小泉家の有力な親戚であった乙部勘解由家も、零落していた。貸付の焦付きが重なった後、第七十九国立銀行が明治十六年(一八八三)に経営破綻をきたした時、その巻き添えを食って財産を失ったのである。そして、今や、中老まで務めた勘解由は、大橋に茣蓙を敷いて家に残る道具類を並べて売り、果てには、士族が最後まで手放すことを嫌った刀剣類まで売り払って、露命を繋ぐ有様であった。
こうしたわけで、セツの実母のチエは、ただ食べるために家に残る品々を次々と売り払った末、極端な貧困に陥ったほかの士族と同じように、人に食(じき)を乞う身となったのである。長谷川洋二 八雲の妻: 小泉セツの生涯 潮文庫 108ページ
ちなみに、こうした士族の極端な没落と貧困は、当時の島根県で社会問題化していました。
「ばけばけ」では島根県知事として描かれる江藤安宗は、当時の島根県知事・籠手田安定をモデルとしており、籠手田は知事としてこうした問題の解決につとめてたようです。
小泉セツの「覚悟」
第6週の最後でトキはヘブンの住み込み女中となることを決意します。
実在の小泉セツも養家の稲垣家だけでなく、実家の小泉家の切迫した状況を見て、世間から「ラシャメン」と蔑まれることを覚悟の上で、小泉八雲の住み込み女中となることを決断したのです。
なお、朝ドラ ばけばけのネタバレとあらすじを1話から最終回(125話)まで一気に読みたいという方は、「朝ドラ ばけばけ ネタバレ あらすじ 最終回まで」という記事を参考にしてくださ
ばけばけ 第6週 キャスト 相関図
ばけばけ 第6週 キャスト 相関図
朝ドラ「ばけばけ」第6週に登場するキャスト一覧と相関図です。
ばけばけ 全体のキャスト 相関図
朝ドラ「ばけばけ」全体のキャスト一覧と相関図です。
ばけばけ 第6週 関連記事
小泉八雲・小泉セツ・富田旅館の関係について
史実では当時、ラフカディオ・ハーンと呼ばれた小泉八雲に小泉セツを紹介したのは、富田旅館の女将であった富田ツネです。
小泉八雲が富田旅館を出て行くことになり、住み込み女中として小泉セツが選ばれた理由については、下記の記事が参考になります。
- 花田平太 モデル 富田太平 朝ドラ ばけばけ 生瀬勝久
- 花田ツル モデル 富田ツネ 朝ドラ ばけばけ 池谷のぶえ
- ばけばけ ウメのモデル 富田旅館の女中・お信 野内まる
- 花田旅館(花田屋) モデル 富田旅館 朝ドラ ばけばけ 小泉八雲
雨清水タエはなぜ働かなかったのか?
雨清水タエのモデルとなった実在の小泉チエは、物乞いはできてもなぜ働くことはできなかったのでしょうか?
その理由は、明治以前の封建時代に躾られた上級武士の価値観に大きく関係しています。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
