朝ドラ 風、薫る 小日向栄介のモデル鈴木良文
風、薫る 小日向栄介とは
NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」で藤原季節さんが演じる小日向栄介(こひなたえいすけ)とは、アメリカ帰りの海軍中尉です。
小日向栄介のモデルは、主人公・大家直美のモデルとなった鈴木雅さんの夫・鈴木良文(すずきよしふみ)陸軍少佐であると考えられます。
風、薫る 小日向栄介の役柄
とある場所で直美と“運命的な”出会いをする青年。アメリカ帰りの海軍中尉。
藤原季節さん プロフィール
1993年生まれ、北海道出身。NHKでは大河ドラマ「青天を衝け」や「まぐだら屋のマリア」に出演。
鈴木良文とはどんな人物だったのか?
西南戦争に従軍していた鈴木良文
鈴木良文は1877(明治10)年に鹿児島県や熊本県で勃発した西南戦争に従軍した経験があり、1880(明治13)年に鈴木雅さんと結婚。良一とみつという2人の子供をもうけます。
鈴木雅さんの「バディ」と呼ばれる大関和さんの夫婦生活は幸せなものであったとは言えなかったのに対し、鈴木雅さんと鈴木良文の結婚生活はそれなりに充実していたようです。
しかし鈴木良文は西南戦争の戦闘中に受けた銃創がもとで1883(明治16)年に亡くなります。
女性の経済的自立を目指してトレインドナースを志した鈴木雅
鈴木少佐は西南戦争に従軍したときの負傷がもとで亡くなったため、遺族である鈴木雅さんには恩給(軍人用の年金)が支給され、家計について心配をする必要はありませんでした。
朝ドラ「風、薫る」の原案となった「明治のナイチンゲール 大関和物語」や、「大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語」によると、鈴木雅さんは女性でも経済的に自立するべきであるという考えのもと、トレインドナースになることを決意。
1887(明治21)年1月に桜井女学校(現在の女子学院)内に設立された看護婦養成所に入学します。
小日向栄介と鈴木良文の関係
NHKは「風、薫る」の小日向栄介は「ある場所で直美と“運命的な”出会いをする青年。アメリカ帰りの海軍中尉」と説明しています。
「“運命的な”出会い」とは結婚を考えることができるくらいの男性との出会いを指し、「海軍中尉」とは海軍と陸軍で軍種は違えど軍人のことを指しているのではないでしょうか。
これらの設定から朝ドラ「風、薫る」に登場する小日向栄介とは、やはり「風、薫る」のモデルとなった鈴木雅さんの夫である鈴木良文陸軍少佐をモデルにしていると考えられます。