朝ドラ あんぱんの相関図
2025年前期朝ドラ「あんぱん」の相関図をご紹介します。今回の相関図は、主にヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の朝田家と、その相手役である柳井崇(北村匠海)の柳井家の人々を中心となっています。
2025年NHK朝ドラ あんぱん 主な女優・キャストリスト
- 今田美桜(朝田のぶ)
- 江口のりこ(朝田羽多子)
- 加瀬亮(朝田結太郎)
- 河合優実(朝田蘭子)
- 原菜乃華(朝田メイコ)
- 吉田鋼太郎(朝田釜次)
- 浅田美代子(朝田くら)
- 北村匠海(柳井崇)
- 松嶋菜々子(柳井登美子)
- 二宮和也(柳井清)
- 戸田菜穂(柳井千代子)
- 竹野内豊(柳井寛)
- 中沢元紀(柳瀬千尋)
- 高橋文哉(辛島健太郎)
- 志田彩良(小川うさ子)
- ソニン(山下実美)
- 瀧内公美(黒井雪子)
- 山寺宏一(座間晴斗)
朝ドラ あんぱん 相関図
朝ドラ あんぱん あらすじ
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいました。「ハチキンおのぶ」こと、朝田のぶ(あさだのぶ)です。一方、幼い時に父を病気で亡くした柳井嵩(やないたかし)は、伯父の家に引き取られ、そこでのぶに出会います。二人を結びつけたのは、一個のあんぱんでした。
戦争の足音が近づく頃、女学校に通っていたのぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女になっていました。やがて戦争が始まり、嵩は出征。嵩は弟・千尋(ちひろ)を戦争で亡くし、のぶも最愛の人を亡くしました。女学校を卒業し、のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と新聞社に女性初の記者として就職。戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社してきて、二人は同じ雑誌の担当に。嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安でした。のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まります。お風呂はなくトイレは共同。天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と二人は結婚。『手のひらを太陽に』『アンパンマン』が世に出るのは、まだまだ先のことですー。
朝田のぶ(あさだのぶ) 今田美桜
高知で祖父母・両親の愛情をたっぷり受けて育つ。三姉妹の長女。県大会で優勝するほど足が速く、行動力とスピード感にあふれ、人生の荒波をパワフルに乗り越えていくヒロインで、持ち前の男勝りで勝気な性格から「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」とも呼ばれる。
ちょっと気が弱くて自信のない柳井嵩(やない・たかし)と出会って激動の時代を共に生き、どんな時も励まし、けん引し続ける。
朝ドラ 次 2025前期 モデルは小松暢 やなせたかしの妻
モデルはやなせたかしの妻・小松暢(1918-1993)。「あんぱん」の朝田のぶは「持ち前の男勝りで勝気な性格」とされていますが、実際の小松暢さんもそんな性格だったそうです。
高知新聞社で雑誌の編集部にいたときは広告代金の集金に任されていたようで、やなせたかしさんは「アンパンマンの遺書」という著作でその時の小松暢さんの様子をこう語っています。
小松記者は、広告代金を支払ってくれない商店への催促にいったが、言を左右にして払ってくれない。もともともと熱血、ジープに飛びのって焼け跡の街を走りまわる、土佐方言で言えば「ハチキン」というおてんばの性格だから、手にもったハンドバッグを商店主めがけて投げつけた。ハンドバッグは見事に命中!
「はっきりしてよ。払うの払わないの」やなせたかし「アンパンマンの遺書」 岩波現代文庫 80ページ
朝田羽多子(あさだはたこ) 江口のりこ
朝田家を支え続ける、家庭的で趣深い母。夫を尊敬し、子どもたちには平等に接する。「はたこ」と言う名前は「アンパンマン」でジャムおじさんの助手をしている「バタコさん」を想起させる。
朝田結太郎(あさだゆうたろう) 加瀬亮
商事会社に勤め、仕事で各地を飛び回る。妻と娘3人をとても大切にしている。
朝田蘭子(あさだらんこ) 河合優実
真面目で器用なしっかり者の次女。誰が何を考えているかを察し、的確な行動をする。
朝田メイコ(あさだめいこ) 原菜乃華
天真爛漫(らんまん)で、歌うことが好きな三女。朝田家の皆を幸せな気分にさせる。
朝田釜次(あさだかまじ) 吉田鋼太郎
「朝田石材店」三代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用。
朝田くら(あさだくら) 浅田美代子
釜次とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけている。
柳井崇(やないたかし) 北村匠海
幼少期に新聞社の特派員だった父を亡くして伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会う。若い頃から漫画や絵を愛した。製薬会社の宣伝部に就職するも、徴兵され戦争に出征することになる。戦後、高知の新聞社でのぶと再会する。
のぶを追って上京後、百貨店の宣伝部での勤務を経て、のぶの後押しもあり思いきって漫画家として独立し、様々な活動をしていくようになる。
柳井崇のモデルはやなせたかし
柳井崇のモデルは漫画家のやなせたかしさん。実際にやなせたかしも戦前には東京高等工芸学校図案科(千葉大学工学部デザイン学科)に入学(朝ドラ「あんぱん」では東京高等工芸学校は「芸術学校」とされています)
東京高等工芸学校を卒業した後は田辺製薬(現在の田辺三菱製薬)で働き、1940年に徴兵され小倉にある野戦重砲連隊に配属されます。戦後は鉄屑拾いを経て、高知新聞社の「月刊高知」の編集担当として小松暢と同僚として働くことになります。
柳井登美子(やないとみこ) 松嶋菜々子
嵩の母で文化的な教養が豊かであり、美しく勝ち気で利発。嵩が幼い頃に夫の清を亡くす。奔放な振る舞いで、嵩を翻ろうする。
柳井登美子のモデルは柳瀬登喜子(やなせときこ) やなせたかしの母親
柳井登美子のモデルである柳瀬登喜子はやなせたかしの実母。「奔放な振る舞い」とありますが、高知の大地主・谷内家の次女。片田舎ながら華やかに暮らし、ときどき都会に遊びに出ていくほどの人だったそうです。
登喜子は東京で自分の再婚が決まったときは「あなたは身体が悪いから、大きくなるまで病院であずかってもらうのよ」と告げて行ってしまったといいます。
この後やなせたかしさんは周囲から、実母・登喜子の悪口をさんざん聞かされますが、少しも恨むことはなかったそうです。
柳井清(やないきよし) 二宮和也
出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深い、嵩が大好きな父。清は既に他界しているところから物語は始まる。
柳井清のモデルは柳瀬清(やなせきよし)
柳井清のモデルは柳瀬清はやなせたかしの実父。「出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。」となっていますが、実在した柳瀬清も、上海の東亜同文書院に留学したのち、日本郵船・講談社と転職し、東京朝日新聞に就職したそうです。その特派記者として中国・広東駐在中に客死したそうです。
柳井千代子 (やないちよこ) 戸田菜穂
柳井千代子のモデルはやなせたかしの伯母・柳井キミ。厳しさと優しさを持ち合わせた女性。夫の寛とともに、おいっ子の嵩と千尋を預かることになる。
朝ドラ「あんぱん」の元ネタの1つとも言えそうな「アンパンマンの遺書」では、やなせたかしの「伯母」に当たる人物は登場しますが名前が明らかになっていません。
柳井寛(やないひろし) 竹野内豊
柳井診療所の院長をつとめる町医者。嵩や千尋にとっての育ての父で、どんな時も二人を励まし続け、生きる道しるべを示す。
柳井寛のモデルは柳瀬寛(やなせひろし)
柳井寛のモデルとなった柳瀬寛はやなせたかしの伯父。現在の高知県南国市後免町で内科小児科医として「柳瀬医院」を経営。
柳瀬寛はやなせたかしの弟・柳瀬千尋と違って、やなせたかしを自分の養子にこそしませんでした。
しかし清の死後に一緒に住まわせていたやなせたかしの生活態度について口うるさいことを言うことはなく、城東中学校(現在の高知県立追手前高校)から浪人生活を経て東京高等工芸学校図案科(現在の千葉大学工学部デザイン学科)を卒業するまで、生活の面倒をみてくれたそうです。
柳井千尋(やなせちひろ) 中沢元紀
幼少期は体が弱く、兄の陰に隠れるような弟だったが、大きくなるにつれ、家族思いで優しく、文武両道の青年となる。
柳瀬千尋のモデルは柳井千尋(やなせちひろ)
柳井千尋のモデルは柳瀬千尋で、やなせたかしの2歳下の弟。父・清が亡くなった際は先に伯父の寛に引き取られます。「幼少期は体が弱く」とありますが、実際に千尋はよく小学校を欠席したそうです。
しかし成長するにつれやなせたかしよりも優秀であることがわかり、旧制高知高校(現在の高知大学)を経て京都帝国大学(現在の京都大学)に進学します。
辛島健太郎(からしまけんたろう)高橋文哉
嵩の同級生。福岡出身。若い頃に友人がいなかった嵩にとって真の友人となっていく。のぶや朝田家の面々とも関わっていくことになる。
小川うさ子(おがわ・うさこ)志田彩良
のぶの同級生で幼なじみ。のぶと一緒に通っていた女学校時代は、卒業までに良い相手を見つけて花嫁になることを夢見ていたが…。
山下実美(やましたみみ)ソニン
のぶが通う高等女学校の教師。
黒井雪子(くろいゆきこ)瀧内公美
のぶが高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師。主人公・朝田のぶに立ちはだかる壁
座間晴斗(ざまはると)山寺宏一
嵩が通う芸術学校の教師。嵩にとって生き方、人生の考え方の基本を教えてくれた恩師。
座間晴斗のモデルは杉山豊桔
座間晴斗のモデルとなる人物は、実際に存在した杉山豊桔(すぎやまとよき)・東京高等工芸学校教授。やなせたかしさんにも自由の良さを教えていたといいます。
朝ドラ あんぱんの関連情報 参考サイト
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