大山捨松とその家系図について
大山捨松とは
NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」に登場する大山捨松(おおやますてまつ)(多部未華子)とは実在の人物です。
大山捨松は1871(明治4)年、11才のときに日本初の女子留学生として津田梅子・永井繁子らと渡米したことで知られています。
留学中にアメリカのヴァサーカレッジを学士号を取得し卒業。1882(明治15)年に帰国。翌1883(明治16)年に陸軍卿・大山巌(おおやまいわお)と結婚。
「鹿鳴館時代」に社交界の中心として有志共立東京病院(現在の東京慈恵医科大学附属病院)への寄付活動に貢献したほか、日本赤十字社篤志看護婦人会などの社会活動や女子英学塾(後の津田塾大学)の設立・運営にも尽力しました。
大山捨松の家系図
下記は大山捨松の家系図です。

大山捨松の子孫たちとして、比較的現在に著名な活躍されている人たちとして、法学博士の大山梓(おおやまあずさ)さん、理学博士の大山桂(おおやまかつら)さん、「鹿鳴館の貴婦人大山捨松: 日本初の女子留学生 (中公文庫 く 12-1)」の著者である久野明子さんなどがいらっしゃいます。
大山捨松の子孫たち
大山捨松の孫: 大山梓(おおやまあずさ)さん
大山巌の次男・大山柏の長男で、大山捨松の孫にあたる。
1916(大正5)年生まれ。1940(昭和15)年に京都帝国大学法学部を卒業。戦時中は海軍短期現役士官を志願して海軍主計大尉に。戦後に慶應義塾大学から法学博士号を授与される。広島大学法学部教授と帝京大学法学部教授を歴任。
大山捨松の孫: 大山桂(おおやまかつら)さん
大山巌の次男・大山柏の次男で、大山捨松の孫にあたる。
1917(大正6)年生まれ。1941(昭和16)年に東京帝国大学理学部動物学科を卒業。戦後に東京大学から理学博士号を授与される。貝類学が専門。
大山捨松のひ孫: 久野明子(くのあきこ)さん
大山巌の四女・留子の孫で大山捨松のひ孫にあたる。
1940(昭和15)年生まれ。1964年に慶應義塾大学文学部西洋史学科を卒業。東京オリンピック組織委員会渉外部勤務を経て、オハイオ州東京貿易事務所代表を歴任。
1985(昭和60)年にCWAJ(カレッジ・ウィーメンズ・アソシエーション・オブ・ジャパン)会長に就任。
風、薫る 大山捨松 関連記事と参考文献
風、薫る 大山捨松 関連記事
朝ドラ「風、薫る」や、その主人公のモデル・一ノ瀬りん(見上愛)のモデルとなった大関和さんと大山捨松の関わりについては以下の記事でも言及しています。合わせて参考にしてください。
また大山捨松自身に関わる話題に関しては下記の記事が参考となるでしょう。
風、薫る 大山捨松 参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。
