大山捨松家系図大山捨松の祖父から孫（大山梓・大山桂）まで

2025年12月9日

大山捨松とその家系図について

NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」に登場する大山捨松（おおやますてまつ）（多部未華子）とは実在の人物です。

大山捨松は1871（明治4)年、11才のときに日本初の女子留学生として津田梅子・永井繁子らと渡米したことで知られています。

留学中にアメリカのヴァサーカレッジを学士号を取得し卒業。1882（明治15）年に帰国。翌1883（明治16）年に陸軍卿・大山巌（おおやまいわお）と結婚。

「鹿鳴館時代」に社交界の中心として有志共立東京病院（現在の東京慈恵医科大学附属病院）への寄付活動に貢献したほか、日本赤十字社篤志看護婦人会などの社会活動や女子英学塾(後の津田塾大学)の設立・運営にも尽力しました。

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名前	生年と死没年	説明
山川兵衛重英（やまかわひょうえしげふさ）	1783~1869年	捨松の祖父。勘定奉行として会津藩の財政を立て直し、山川家を家老の地位に引き上げる

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名前	生年と死没年	説明
山川尚江重固（やまかわなおえしげかた）	1812~1860年	捨松の父。会津藩の国家老
山川艶/唐衣（やまかわつや/からごろも）	1817~1889年	捨松の母。艶という名前の他、歌人として「唐衣」という歌名を持つ

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名前	生年と死没年	説明
山川二葉（やまかわふたば）	1844~1910年	重固と艶の長女。東京女子師範学校（現在のお茶の水女子大学）に奉職
山川浩（やまかわひろし）	1845~1899年	重固と艶の長男。旧名は「大蔵」。会津藩家老、斗南藩大参事、陸軍省人事局長などを歴任。陸軍少将
桜井ミワ（さくらいみわ）	1847~1933年	重固と艶の次女。結婚後、青森の小学校勤務を経て北海道の根室において開拓に従事
山川操（やまかわみさお）	1852~1931年	重固と艶の三女。フランス語通訳として宮中に出仕。宮内省御用掛
山川健次郎（やまかわけんじろう）	1854~1932年	重固と艶の次男。物理学者、理学博士。東京帝国大学、九州帝国大学、京都帝国大学などで総長を歴任「
山川常盤（やまかわときわ）	1858~?年	重固と艶の四女。山川家の書生でのちに検事・判事を歴任する徳力徳治と結婚
大山捨松（おおやますてまつ）	1860~1926年	重固と艶の五女。日本初の女子留学生の1人。のちに陸軍卿・大山巌と結婚

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名前	生年と死没年	説明
大山巌（おおやまいわお）	1842~1916年	陸軍大臣・陸軍参謀総長・貴族議員などを歴任。陸軍での最終階級は元帥陸軍大将

大山巌の父・大山綱昌は西郷隆盛の父・西郷吉兵衛の実弟です。そのため大山巌と西郷隆盛（1828~1877年）は従兄弟の関係にあります。

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名前	生年と死没年	説明
井田久子（いだひさこ）	1884年~	巌と捨松の五女。陸軍中尉・井田磐楠（いだいわくす）男爵と結婚
大山高（おおやまたかし）	1886~1908年	巌と捨松の長男。海軍士官
大山柏（おおやまかしわ）	1889~1969年	巌と捨松の次女。陸軍少佐を経て考古学者に

大山巌は大山捨松と結婚する前に、前妻の沢（さわ）を亡くしています。大山巌と沢の間には3人の女子がいたため、大山捨松は実子以外にも継子がいたことになります。

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名前	生年と死没年	説明
大山信子（おおやまのぶこ）	1876年~1896	巌と沢の長女。徳富蘆花の小説「不如帰」の主人公・「浪子」のモデル
細川芙蓉子（おおやまたかし）		巌と沢の三女
渡辺留子（わたなべとめこ）		巌と沢の四女

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名前	生年と死没年	説明
大山梓（おおやまあずさ）	1916~1992年	捨松の孫。大山柏の長男。広島大学法学部教授や帝京大学法学部教授を歴任
大山桂（おおやまかつら）	1917~1995年	捨松の孫。大山柏の次男。海洋生物学者で理学博士