朝ドラ あんぱんの相関図
2025年前期朝ドラ「あんぱん」の相関図をご紹介します。今回の相関図は、主にヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の朝田家と、その相手役である柳井崇(北村匠海)の柳井家の人々を中心となっています。
やなせたかしの家系図がモデルか?
なお北村匠海さん扮する柳井崇とは「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかしをモデルとしています。そのせいか朝ドラ「あんぱん」に登場する柳井家の人たちは、実在したやなせたかしの実家である柳瀬家の家系図をモデルにしていると考えられます。
小松暢の家系図は?
一方、ヒロイン・朝田のぶのモデルである小松暢はどうでしょうか?この記事を作成した時点では、小松暢の史料はやなせたかしの資料に比べて少なく、まとまった自伝などは公表されていません。
おそらくNHKは朝ドラ「あんぱん」の制作にあたって、小松暢の出生・育ち・家族などを取材しているでしょう。しかし、この記事を公開した時点ではやなせたかし側の史料である「アンパンマンの遺書」に基づく記述が多くなっています。
朝ドラ あんぱん 朝田のぶ(あさだのぶ) 今田美桜
高知で祖父母・両親の愛情をたっぷり受けて育つ。三姉妹の長女。県大会で優勝するほど足が速く、行動力とスピード感にあふれ、人生の荒波をパワフルに乗り越えていくヒロインで、持ち前の男勝りで勝気な性格から「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」とも呼ばれる。
朝ドラ 次 2025前期 モデルは小松暢 やなせたかしの妻
モデルはやなせたかしの妻・小松暢(1918-1993)。
朝ドラ あんぱん 朝田羽多子(あさだはたこ) 江口のりこ
朝田家を支え続ける、家庭的で趣深い母。夫を尊敬し、子どもたちには平等に接する。「はたこ」と言う名前は「アンパンマン」でジャムおじさんの助手をしている「バタコさん」を想起させる。
朝ドラ あんぱん 朝田結太郎(あさだゆうたろう) 加瀬亮
商事会社に勤め、仕事で各地を飛び回る。妻と娘3人をとても大切にしている。
朝ドラ あんぱん 朝田蘭子(あさだらんこ) 河合優実
真面目で器用なしっかり者の次女。誰が何を考えているかを察し、的確な行動をする。
朝ドラ あんぱん 朝田メイコ(あさだめいこ) 原菜乃華
天真爛漫(らんまん)で、歌うことが好きな三女。朝田家の皆を幸せな気分にさせる。
朝ドラ あんぱん 朝田釜次(あさだかまじ) 吉田鋼太郎
「朝田石材店」三代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用。
朝ドラ あんぱん 朝田くら(あさだくら) 浅田美代子
釜次とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけている。
朝ドラ あんぱん 柳井崇(やないたかし) 北村匠海
幼少期に新聞社の特派員だった父を亡くして伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会う。若い頃から漫画や絵を愛した。製薬会社の宣伝部に就職するも、徴兵され戦争に出征することになる。戦後、高知の新聞社でのぶと再会する。
柳井崇のモデルはやなせたかし
モデルは漫画家のやなせたかしで、実際にやなせたかしも戦前には田辺製薬(現在の田辺三菱製薬)で働いていて、1940年に徴兵され、小倉にある野戦重砲連隊に配属されます。戦後は鉄屑拾いを経て、高知新聞社の「月刊高知」の編集担当として小松暢と同僚として働くことになります。
朝ドラ あんぱん 柳井登美子(やないとみこ) 松嶋菜々子
文化的な教養が豊かであり、美しく勝ち気で利発な嵩の母。嵩が幼い頃に夫の清を亡くす。奔放な振る舞いで、嵩を翻ろうする。
柳井登美子のモデルは柳瀬登喜(やなせとき)
柳井登美子のモデルである柳瀬登喜はやなせたかしの実母。「奔放な振る舞い」とありますが、高知の大地主・谷内家の次女。片田舎ながら華やかに暮らし、ときどき都会に遊びに出ていくほどの人だったそうです。
朝ドラ あんぱん 柳井清(やないきよし) 二宮和也
出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深い、嵩が大好きな父。清は既に他界しているところから物語は始まる。
柳井清のモデルは柳瀬清(やなせきよし)
柳井清のモデルは柳瀬清はやなせたかしの実父。「出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。」となっていますが、実在した柳瀬清も、上海の東亜同文書院に留学したのち、日本郵船・講談社と転職し、東京朝日新聞に就職したそうです。その特派記者として中国・広東駐在中に客死したそうです。
朝ドラ あんぱん 柳井千代子 (やないちよこ) 戸田菜穂
厳しさと優しさを持ち合わせた女性。夫の寛とともに、おいっ子の嵩と千尋を預かることになる。
朝ドラ「あんぱん」の元ネタの1つとも言えそうな「アンパンマンの遺書」では、やなせたかしの「伯母」に当たる人物は登場しますが名前が明らかになっていません。
朝ドラ あんぱん 柳井寛(やないひろし) 竹野内豊
柳井診療所の院長をつとめる町医者。嵩や千尋にとっての育ての父で、どんな時も二人を励まし続け、生きる道しるべを示す。
柳井寛のモデルは柳瀬寛(やなせひろし)
柳井寛のモデルとなった柳瀬寛はやなせたかしの伯父。現在の高知県南国市後免町で内科小児科医として「柳瀬医院」を経営。
柳瀬寛はやなせたかしの弟・柳瀬千尋と違って、やなせたかしを自分の養子にこそしませんでした。
しかし清の死後に一緒に住まわせていたやなせたかしの生活態度について口うるさいことを言うことはなく、城東中学校(現在の高知県立追手前高校)から浪人生活を経て東京工芸学校図案科(現在の千葉大学工学部デザイン科)を卒業するまで、生活の面倒をみてくれたそうです。
朝ドラ あんぱん 柳瀬千尋(やなせちひろ) 中沢元紀
幼少期は体が弱く、兄の陰に隠れるような弟だったが、大きくなるにつれ、家族思いで優しく、文武両道の青年となる。
柳瀬千尋のモデルは柳井千尋(やなせちひろ)
柳瀬千尋のモデルは柳井千尋で、やなせたかしの2歳下の弟。父・清が亡くなった際は先に伯父の寛に引き取られます。「幼少期は体が弱く」とありますが、実際に千尋はよく小学校を欠席したそうです。
しかし成長するにつれやなせたかしよりも優秀であることがわかり、旧制高知高校(現在の高知大学)を経て京都帝国大学(現在の京都大学)に進学します。
次の朝ドラ あんぱんのキャストについて
今回紹介した朝ドラ「あんぱん」に登場する人物にキャストされた俳優さんのプロフィールや、NHK朝ドラの出演歴についてはこちらのページでまとめています。合わせて参考にしてください。