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大関和と勝海舟 朝ドラ 風、薫る 片岡鶴太郎

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目次

明治時代以降の勝海舟について

大関和・鈴木雅と同時代の人であった勝海舟

NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」で主人公・一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)のモデルは、大関和(おおぜきちか)(1858~1932年)さんと鈴木雅(すずきまさ)(1857~1940年)さんです。

大関和さんと鈴木雅さんは明治時代に「トレインドナース」となり、明治・大正期を通じて偏見の多かった看護婦という職業の確立に多大な貢献をされました。その活躍ぶりから、とりわけ大関和さんは「明治のナイチンゲール」とも呼ばれています。

その大関和さんと鈴木雅さんが看護学生をしていた時代の人物として、勝海舟(かつかいしゅう)(1823~1899)年という政治家がいました。

勝海舟とは

1823(文政6)年、江戸生まれ。

徳川将軍家の旗本として長崎海軍伝習所に学ぶ。蘭学や西洋の兵学を修得し、万延元(1860)年咸臨丸艦長として渡米。1862(文久2)年に軍艦奉行並となる。

1864(元治元)年、軍艦奉行に就任し神戸に海軍操練所を開設。幕臣のほか坂本龍馬をはじめとした諸藩の学生や志士を教育。戊辰戦争では西郷隆盛を説得し、江戸城の無血開城に成功。

明治維新後は、新政府において海軍大輔、参議兼海軍卿、元老院議官などの要職を歴任したのち枢密顧問官となる。

大関和と勝海舟の関係について

清水卯三郎と勝海舟の共通点

NHKが朝ドラ「風、薫る」において、片岡鶴太郎さん演じる勝海舟が登場することを発表したとき、その役柄をこのように説明しています。

卯三郎とは旧知の仲で、瑞穂屋に時折ふらっと現れる。

2026年度前期 連続テレビ小説「風、薫る」新たな出演者発表 第4弾 | NHKドラマブログ

ここでいう「卯三郎」とは坂東彌十郎さん演じる清水卯三郎(しみずうさぶろう)のことで、「瑞穂屋」とはその清水卯三郎が経営する舶来品を扱う実在した商店のことを指します。

また勝海舟と清水卯三郎が「旧知の仲」というのは、2人がともに1873(明治6)年に設立された学術啓蒙団体の「明六社」に参加していたという史実からきている設定でしょう。

勝海舟の登場は「風、薫る」のオリジナルストーリーか?

ただし、「風、薫る」の原案となっている「明治のナイチンゲール 大関和物語」では、勝海舟は登場しません。

また「大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語」と「近代看護への道: 大関和の生涯」やいった勝海舟さんを主人公とした小説でも勝海舟は、登場もしなければ、名前が言及されることはありません。

「風、薫る」で大関和さんがモデルとなっている一ノ瀬りんや、鈴木雅さんがモデルとなっている大家直美が清水卯三郎と出会うというお話は、これらの小説にはないNHK朝ドラならではの「創作」という可能性があります。

大関和・鈴木雅と勝海舟が実際に出会った可能性

もっとも「瑞穂屋」が扱う品物の中には洋書も含まれており、その中には看護学や医学に関する書物もあったかもしれません。

そうすると桜井女学校(現在の女子学院)内の看護婦養成所で看護学生を大関和さんと鈴木雅さんは、専門書を手に入れるため瑞穂屋に出入りしていたことは不自然なことではないでしょう。

朝ドラ「風、薫る」に勝海舟が登場するということは「明六社」という学術団体の存在と、当時珍しかった看護学校の組み合わせによって考え出されたのかもしれません。

著:田中ひかる
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