記事の概要
風、薫る 虎太郎のネタバレと史実まとめ
- 朝ドラ「風、薫る」で小林虎之介さんが演じる竹内虎太郎(たけうちこたろう)のモデルとなる人物は黒羽藩にいた足軽たち
- 大関和(一ノ瀬りんのモデル)さんの出身である黒羽藩においても武士の最下層を構成する足軽と呼ばれる人たちはたくさん存在した
- 「封建社会の重し」がなくなった虎太郎はやがて東京でりんと再会する
風、薫るの竹内虎太郎とは
風、薫る 竹内虎太郎の役柄
NHK朝ドラ「風、薫る」のガイドブック「連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド」によると、小林虎之介さんが演じる竹内虎太郎の役柄は以下の通りです。
りんの幼なじみ。元足軽・竹内之宣の長男で、りんとは気を許せる仲。りんのことを幼いころから大切に思っているが、身分の差を感じている。
風、薫る 竹内虎太郎 役 小林虎之介さん プロフィール
1998年生まれ、岡山県出身。NHKでは「宙わたる教室」、「テミスの不確かな法廷」などに出演。NHK朝ドラは初出演。
虎太郎のモデルとは黒羽藩にいた足軽たち
虎太郎のモデルとなる男性は「実在」した
小林虎之介さんが演じる竹内虎太郎には実在した人物がモデルになっているのでしょうか?
結論から言うと、虎太郎のモデルになるような男性はいっぱい実在したと考えられます。ただし、「虎太郎のような男性はたくさんいすぎて、個人を特定できない」というのが正確な答えとなるでしょう。
大関和さんの父は家老、母の実家は大名家
そもそも、りんのモデルとなっている大関和(1858~1932年)さんは、戦国時代後期から下野国黒羽(現在の栃木県大田原市黒羽地区)を治めていた武家の末裔です。
大関和さんの父・大関弾右衛門増虎(「風、薫る」の信右衛門のモデル)(1827~1876年)は、幕末期の下野国に実在した黒羽藩で国家老を務めたほどの人物した。
また、大関和さんの母・大関哲(「風、薫る」の美津のモデル)は、那須烏山藩の藩主であった大久保家の娘。この大久保家は、徳川家康がまだ三河国の一大名に過ぎなかった頃からの徳川家に仕えていた家です。
つまり江戸時代のような封建社会の価値観から考えると、大関和さんは間違いなく「サラブレッド」でした。
虎太郎のモデルとは黒羽藩にいた「足軽の息子」たち
一方、虎太郎が属する足軽とは武士として最下級の身分に属する人たちのことです。藩によっては足軽は武士扱いされないほどの差別も受けていました。
身分社会の常として、石高が1万8,000石に過ぎない黒羽藩のような小さな藩においても、こうした足軽と呼ばれた人たちの方が、大関和さんのような「名族の娘」よりも数としては、はるかに多かったことでしょう。
史実の大関和さんは1858(安政5)年に生まれて、1880(明治13)年に東京へ移住するまでは、栃木県黒羽に住んでいました。
「風、薫る」の虎太郎がりんに引け目を感じているように、「大関和さんを仰ぎ見る元・足軽の息子」というのは大勢存在し、そうした足軽の息子たちが「虎太郎のモデル」と言えるでしょう。
虎太郎はどうなる 結末まとめ
第12週で上京した虎太郎がりんの前に姿を現す
「風、薫る」のガイドブック「連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド」によると、第13週までの「あらすじ」が掲載されています。
その「あらすじ」によると、第12週において那須から上京した虎太郎は、銀座の製薬会社に勤めることになったと、りんの前に現れるという話になっています。
虎太郎は銀座の製薬会社の正社員として働けるようになった理由について、りんにこう語ります。
「東京は努力すればしただけ、自分の力で上に上がれる。勝負するなら東京に出ないと」
洋装姿の虎太郎が意味するものとは?
虎太郎が那須から東京に上京してくる年代は、1888(明治21)年から1889(明治22)年ごろのことです。
この頃には明治政府が近代国家を作り上げるために布告した「戸籍法(1871年)」・「徴兵令(1873年)」・「廃刀令(1876年)」がすでに行き渡っていた時代でした。
少なくとも建前上において、身分秩序にうるさい封建社会は崩れ、明治政府が直接全ての国民を管理し、徴税や徴兵を行うという基本政策が機能していました。
もし虎太郎が封建時代に生きていれば生涯「足軽」として軽く扱われ、銀座で就職するどころか江戸に行くこともかなわなかったかもしれません。
洋装姿でりんの前に現れた虎太郎は、封建社会で課されていた「身分の重し」から放たれた象徴であるとも言えるでしょう。
風、薫る 全話あらすじと最終回までのネタバレ
風、薫る 全話あらすじ
朝ドラ「風、薫る」のあらすじ全話まとめ・登場人物とキャスト・モデル人物・相関図を知りたい方は、下記の記事が参考になるでしょう。
風、薫る 最終回までのネタバレ
また「風、薫る」の最終回までのネタバレ・史実解説・家系図・結末などを知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
風、薫る 夕凪 どうなる 関連記事と参考文献
風、薫る 夕凪 どうなる 関連記事(モデル一覧と人間関係)
朝ドラ「風、薫る」の登場人物には、実在した人物がモデルとなっている人物が多数含まれています。その「モデル一覧」については下記の記事で詳しく紹介しています。
また竹内虎太郎を始めとして、「風、薫る」に登場する人物たちの相関図や人間関係については、下記の記事が参考になるでしょう。
風、薫る 夕凪 どうなる 参考文献
なお今回の記事を作成するにあたって、下記の文献を参考にしています。これらのうち「明治のナイチンゲール 大関和物語」はNHKの朝ドラ「風、薫る」の原案となっている本です。
- 田中ひかる 「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社
- 亀山美知子 「大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語」 ドメス出版
- 吉瀬智子 連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド NHK出版
