風、薫る 直美のモデル 鈴木雅と鈴木良文について
鈴木雅とは
NHKの2026年前期朝ドラ「風、薫る」で主人公の1人である大家直美(上坂樹里)のモデルは、鈴木雅(すずきまさ)(1857~1940年)さんです。
鈴木雅さんは明治時代に「トレインドナース」となり、日本で最初の派出看護婦会である「慈善看護婦会(東京看護婦会)」を設立。大関和さんと同じく、明治・大正期を通じて偏見の多かった看護婦という職業の確立に多大な貢献をされました。
鈴木雅の結婚歴
鈴木雅さんは両親の加藤信盛と加藤トモのすすめにしたがってお見合いをし、1880(明治13)年ごろ陸軍少佐・鈴木良文と結婚。一男一女の合計2人の子供(鈴木みつと鈴木良一)をもうけます。
小日向栄介のモデル: 鈴木良文
朝ドラ「風、薫る」において鈴木良文少佐のモデルとなっている人物は、藤原季節さんが演じる小日向栄介(こひなたえいすけ)であると考えられます。
とある場所で直美と“運命的な”出会いをする青年。アメリカ帰りの海軍中尉。
鈴木雅と鈴木良文の結婚生活
鈴木雅さんは結婚前に英語を学んでいた
朝ドラ「風、薫る」の原案となった「明治のナイチンゲール 大関和物語」によると、鈴木雅さんは鈴木良文とお見合いののち結婚したとなっています。
「鈴木さんは西南の役の頃、何をなされていたのですか」
「私にはその頃、縁談がありました」
雅は、磨き上げた火屋を静かに床に置く。
「でも、どうしても英語を学びたかったので、二年間だけ学業をさせてくれたら、その後はどんな縁談でも受け入れると両親に頼み、静岡から出てきて、横浜のフェリス・セミナリーの寮へ入りました」
引用した文章中にある「西南の役」とは西南戦争(1877年1月~9月)のことで、「フェリス・セミナリー」とは現在のフェリス女学院中学校・高等学校のことです。
ただ「大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語」では、鈴木雅さんが結婚する前に英語を学んでいた学校とは、日本婦女英学校(現在の横浜共立学園中学校高等学校)となっています。
鈴木雅さんは鈴木良文陸軍少佐とお見合い結婚
2年間の間、英語を学んだ鈴木雅さんは、静岡に帰郷して1880(明治13)年ごろに鈴木良文少佐と結婚。一男一女をもうけて、夫・渡辺福之進豊綱の不貞に苦しんだ大関和さんと違って楽しい結婚生活を過ごしたようです。
「フェリスで十分に英語を学び満足した私は、帰郷して結婚しました。夫は西南の役で出世したので、私にはもったいないくらいの良い縁談でした。娘と息子が生まれて、忙しいながらも楽しい毎日でした」
ただ鈴木雅さんの幸せな結婚生活は長くは続きませんでした。鈴木良文少佐は西南戦争に政府軍の大隊長と出征しており、その戦闘中に大腿部に銃弾を受けた銃創が悪化してしまったからです。
風、薫る 直美 結婚相手 関連記事と参考文献
風、薫る 直美 結婚相手 関連記事
朝ドラ「風、薫る」の主人公の1人である大家直美のモデルとなった鈴木雅さんの結婚や、結婚相手の鈴木良文陸軍少佐については下記の記事が参考になるでしょう。
また鈴木雅さんの娘・鈴木みつさんと息子・鈴木良一さんがどんな人物であったか下記の記事で紹介しています。
風、薫る りん 結婚相手 参考文献
今回の記事は下記の書籍を参考文献としています。
- 亀山美知子 大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語 ドメス出版
- 田中ひかる 明治のナイチンゲール 大関和物語 (中公文庫)
- 宮田茂子 《新装版》「大関和」を通して見た日本の近代看護【真説】国家的セクハラを受けた職業集団 星湖舎
