朝ドラ「風、薫る」第11週では、帝都医科大学附属病院と梅岡女学校附属看護婦養成所を舞台に、それぞれが抱える“過去”と“将来への選択”がさらに大きく動き始めます。
病院では、りんと直美が患者たちとの関わりを深める中で、改めてトレインドナースとなる決意を固めることに。
中でも、夕凪の存在によって孤児だった直美の出生の秘密がさらに動き始め、直美自身も大きく揺れ動いていきます。
また、シマケンは自身が新聞に書いた「廃娼運動」の記事を通じ、りんとの関係を深めながらも、自分自身の進むべき道に悩み始めます。
さらに、一ノ瀬安と槇村宗一の縁談問題も本格化し、一ノ瀬家の家族関係にも大きな変化が訪れそうです。
一方、バーンズは帝都医科大学附属病院の院長である多田から、今後、梅岡女学校附属看護婦養成所からの看護実習生を受け入れないという非情な通告を受けることに。りんや直美らが通う看護学校が閉鎖されることになります。
▼第11週の注目人物
・夕凪(村上穂乃佳)
→ 直美の出生の秘密に関わる重要人物
・シマケン(佐野晶哉)
→ 「廃娼運動」について書いた記事が新聞に掲載される
・一ノ瀬安(早坂美海)
→ りんの妹。縁談問題と家族関係がさらに動き始める
・槇村宗一(上杉柊平)
→ 安との縁談候補として関係が本格化する重要人物
・バーンズ(エマ・ハワード)
→ りんたちの実習を指導する看護学の教師。帝都医大病院から非情の通告を知らされる
▼第11週の舞台(東京)
・帝都医科大学附属病院とは
→ 看護実習と患者対応が行われる中心舞台
・梅岡女学校附属看護婦養成所とは
→ りん・直美らが通う看護学校
※病院での現実的な看護と、看護学校で学ぶ理想論が並行して描かれ、それぞれが“自分の進む道”に悩み始める週です。
▼要点まとめ(3秒でわかる)
・夕凪によって直美の出生の秘密が動き出す
・シマケンとりんの関係が深まる
・梅岡女学校附属看護婦養成所が閉鎖の危機を迎える
→ 風、薫る 全話あらすじ一覧 最新週から第1週まで
→ 風、薫る ネタバレ最終回 主要登場人物の結末
結論|第11週は“夢”と“学びの場所”を失う危機が描かれる
朝ドラ「風、薫る」第11週では、りん・直美・安たちが、それぞれの“これからの人生”を強く意識し始めます。
特に注目となるのが、夕凪によって浮かび上がる直美の出生の秘密です。
孤児として育った直美にとって、自分の過去と向き合うことは大きな転機となり、第11週では直美自身の心も大きく揺れ動いていきます。
また、シマケンとりんの関係も少しずつ変化し始め、お互いの将来を意識する描写が増えていきそうです。
さらに、一ノ瀬安と槇村宗一の縁談問題も本格化し、一ノ瀬家の家族関係にも変化が生まれていきます。
なお週の最後には帝都医科大学附属病院の病院当局が、バーンズに対して今後は梅岡女学校附属看護婦養成所からの看護実習生を受け入れないと通告。梅岡女学校附属看護婦養成所は看護実習の病院を失い、学校が閉鎖に追い込まれます。
第11週は、“看護”・“家族”・“恋愛”“出生”だけでなく、りんたちの“学びの場そのもの”が失われる危機が描かれる重要な週となりそうです。
→ 夕凪はどうなる?直美との関係
→ バーンズの今後とモデルのアグネス・ヴェッチの動向
→ 風、薫る ネタバレ最終回 主要登場人物の結末
結論: 風、薫る 第11週はどうなる?
りんと直美が「廃娼運動」に接することになります。
「廃娼運動」に関する新聞記事によって女郎・夕凪は遊郭を辞めることはできますが、辞めても経済的に補償されるわけではありません。りんと直美は「廃娼運動」の力と限界の両方を知ることになるのです。
風、薫る 第11週の重要ポイントまとめ
りんが「廃娼運動」の力と限界を知る瞬間
島田健次郎が書いた「廃娼運動」の新聞記事によって、女郎の夕凪に世間から同情の声が集まります。
しかし、当の夕凪は「女郎を辞めても行くあてがない」と言って冷めた様子。りんが「廃娼運動」の力とその限界を知る瞬間です。
夕凪は直美の母親でないことが判明
一方、直美は夕凪が自分の母親かどうかが気になります。
誠心誠意、看護をしてくれたことに感謝する夕凪は、直美に対して「自分はあなたの母親ではない」ことを教えてくれました。
風、薫る 第11週(51話・52話・53話・54話・55話) あらすじと吹き出し
風、薫る 51話 あらすじ(6月8日月曜日)
シマケン(島田健次郎)から手渡された「廃娼運動」の記事を書いた新聞社を訪ねるりん(見上愛)。しかし女郎の方から申し出て廃業ができた女性ほとんどいないという厳しい現実を知らされます。
一方、直美(上坂樹里)は懸命に看護にあたる夕凪(村上穂乃佳)から、本名は「魚住セツ」であることを教えてもらいました。
風、薫る 52話 あらすじ(6月9日火曜日)
りんは「瑞穂屋」に来ていたシマケンに新聞に掲載された夕凪の「心中未遂事件」の記事を相談。するとその記事を書いたのはシマケンであることが判明。
りんは夕凪が遊郭の主人からひどい目に遭うかもしれないと懸念するも、意に反して夕凪に世間からの同情が集まります。
風、薫る 53話 あらすじ(6月10日水曜日)
体調が回復して退院したら、夕凪は直美に遊郭に戻るつもりだと語ってくれます。
夕凪は自分を大切にしてくれたことを直美に感謝するとともに、妊娠したことはあるものの産むことはできなかった過去があることも教えてくれました。
風、薫る 54話 あらすじ(6月11日木曜日)
シマケンの記事のおかげで夕凪が在籍する遊郭の「錦栄楼」には抗議が殺到。主人の権田は夕凪の心中未遂騒動に関する記事を掲載しないことを条件に、夕凪を解放すること約束しました。
夕凪が退院する日。自分が遊郭で夕凪と名付けられたのは、同じ遊郭に夕凪という女郎と同郷だったからと教えてくれます。その夕凪の故郷とは富士山が見える伊豆の漁師町だったとのこと。
風、薫る 55話 あらすじ(6月12日金曜日)
休みの日、りんと直美は寮から一ノ瀬家に戻ります。そこにシマケンが槇村宗一を連れてやって来ました。りんはシマケンに夕凪が遊郭から解放されたのは、記事のおかげだと詫びるとともに感謝の言葉を述べます。そして槇村宗一は安(早坂美海)に求婚。
そのころ帝都大学医科大学病院では、院長の多田(筒井道隆)がバーンズ(エマ・ハワード)に今後、梅岡看護婦養成所からの看護学生は受け入れないことを通達していました。
風、薫る 第11週 吹き出し
吹き出しのセリフは夕凪に会いたいと病院にやってきたシマケンに夕凪が話した言葉です。
「おたくが謝ってくれてもあたしは何も変わらないし、どっちにしろひどい世界は続いていく」
明治政府は1872(明治5)年に「娼妓解放令」を布告していたものの、ほとんどの女郎は次の職場を見つけることができず、自分の意思で遊郭に留まらざるを得ないケースが続出していました。
そのため夕凪のような女郎が「ひどい世界」から本当に解放されるためには、手に職をつけることと再就職先を確保することが必要だったのです。
風、薫る 第11週(51話・52話・53話・54話・55話) ネタバレ
島田健次郎(シマケン)のモデル: 鄭永慶(ていえいけい)
佐野晶哉さん演じる「シマケン」こと島田健次郎は、第3週でフランス人からものを尋ねられたりんをフランス語で助け舟を出すという場面で初めて登場します。
そのことから島田健次郎のモデルの1人は、りんのモデルである大関和さんと知り合いで、外国語に精通していた鄭永慶(ていえいけい)であると考えられます。
島田健次郎(シマケン)のもう一人のモデル: 木下尚江(きのしたなおえ)
「風、薫る」の話が進むと、島田健次郎は小説家志望であることが明らかになります。
さらに第10週ではりんに対して世の中には「廃娼運動」という活動があることを教え、第11週では「廃娼運動」に関わる記事を書いたことを明かしてくれました。
このことから「風、薫る」の島田健次郎は、明治時代のジャーナリスト・小説家・社会運動家であった木下尚江(きのしたなおえ)(1869~1936年)もモデルにしていると考えられるでしょう。
風、薫る 第11週 キャスト・相関図
「風、薫る」第11週の人間関係が分かるキャスト相関図はこちら
→風、薫る 第11週 キャスト 相関図|登場人物と関係まとめ
風、薫る 全話あらすじと最終回までのネタバレ
風、薫る ネタバレ
また「風、薫る」の最終回までのネタバレや登場人物の結末などを最速で知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
→ 1分で分かる「風、薫る」のネタバレ・最終回・登場人物の結末
風、薫る あらすじ
朝ドラ「風、薫る」の全体あらすじや、ストーリー構造を知りたい方は、下記の記事が参考になるでしょう。
→「風、薫る」の全体あらすじのまとめや前半・ストーリーの流れはどうなる?
風、薫る 第11週(51話・52話・53話・54話・55話) 関連記事と参考文献
風、薫る 第11週 関連記事
朝ドラ「風、薫る」で佐野晶哉さんが演じる、「シマケン」こと島田健次郎は少なくとも、2人の実在した人物、鄭永慶と木下尚江がモデルになっていると考えられます。
その鄭永慶と木下尚江の人物プロフィール、りんのモデルである大関和さんとの関係、その結末などについては下記の記事で詳しく説明しています。合わせて参考にしてください。
風、薫る 第11週 参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。なお「明治のナイチンゲール 大関和物語」は朝ドラ「風、薫る」の原案となっています。
- 吉瀬智子 連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド NHK出版
- 亀山美知子 大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語 ドメス出版
- 田中ひかる 明治のナイチンゲール 大関和物語 (中公文庫)
- 宮田茂子 《新装版》「大関和」を通して見た日本の近代看護【真説】国家的セクハラを受けた職業集団 星湖舎
