朝ドラ「風、薫る」第14週では、帝都医科大学附属病院で働くりん・直美らが、“理想の看護”と“病院組織の現実”の間で大きく揺れ動くことになりそうです。
特に注目されるのが、病院で長年働いてきた「看病婦」たちの待遇問題です。
モデルとなった大関和さんは、1891(明治24)年9月に帝国大学医科大学附属第一医院の外科教授だった佐藤三吉に対して、看病婦の待遇改善を求める建議書を提出した史実が残されています。
「風、薫る」でも第13週からトレインドナース(現在の看護師)として働き始めたりんたちは、病院内で立場の弱い看病婦たちと向き合いながら、“本当に患者のためになる看護とは何か”を問い直していくことになるかもしれません。
また、近代看護を学んだトレインドナースと、経験重視で働いてきた看病婦たちとの価値観の違いも、第14週以降の大きなテーマになりそうです。
一方、病院内部では医師や病院上層部との関係も複雑化し、りん・直美らは“理想だけでは通用しない現実”にも直面していくことになりそうです。
▼第14週の注目人物
・りん
→ 看護婦として病院の現実と向き合う
・直美
→ 看護婦として病院の現実と向き合う
・今井益男
→ 帝都医科大学附属病院の外科教授兼医局長
▼第14週の舞台(東京)
・帝都医科大学附属病院とは
→ りん・直美らが正式な看護婦として働く大学病院
▼要点まとめ(3秒でわかる)
・りん・直美らが病院組織の現実に直面
・看病婦の待遇問題が描かれる可能性
・トレインドナースと看病婦の関係に変化が
※文章のうち「風、薫る」のあらすじやネタバレに関わる箇所は、りんのモデル・大関和さんと直美のモデル・鈴木雅さんに起きた史実、およびNHKが2026年5月1日に「風、薫る」公式Webサイトで公開した情報に基づいて執筆しています。
結論|第14週は“理想の看護”と“病院組織の現実”が衝突する週か?
朝ドラ「風、薫る」第14週では、帝都医科大学附属病院で働くりん・直美らが、“理想のトレインドナース像”と“病院の現実”の違いに直面していくことになりそうです。
特に大きなテーマとなりそうなのが、「看病婦」の待遇問題です。
モデルとなった大関和さんは、実際に1891(明治24)年9月に帝国大学医科大学附属第一医院(現在の東大病院)の外科教授だった佐藤三吉に対して、看病婦待遇改善の建議書を提出したことが知られています。
そのため「風、薫る」でも、りんたちが病院内で立場の弱い看病婦たちと向き合い、“患者のための看護”と“病院組織の論理”の間で葛藤していく展開が描かれる可能性があります。
また、近代看護を学んだトレインドナースたちと、医師たちとの対立構造も、第14週以降の重要テーマになりそうです。
一方で、病院上層部や医師との関係も複雑化し、りん・直美らは「正しいことを言うだけでは通用しない現実」にも向き合っていくことになるかもしれません。
第14週は、“看護の理想”と“明治の病院制度の現実”が本格的にぶつかり始める重要な週となりそうです。
→ 今井益男のモデル・佐藤三吉と大関和の史実
→ 帝都医科大学附属病院とは?モデル・東大との関係を解説
→ 風、薫る ネタバレ最終回 主要登場人物の結末
風、薫る 第14週の重要ポイントまとめ(予想)
疲労困憊する看病婦たち
りん・直美・多江・トメの「トレインドナース(現在の看護師のこと)」に憧れた看病婦たちは、看護婦になるべく日中の業務が終了した後に夜中に専門知識の勉強を始めます。
ところが「日中は仕事、夜中に勉強」というサイクルに疲労困憊する看病婦たちが目立ってきました。
りんの病院内での立場が悪化
そこでりんは外科の教授である今井に看病婦たちの労働条件を改善してもらえるよう建議書を提出。
しかしこの建議書を提出したことにより、病院内におけるりんの立場が悪化します。
風、薫る 第14週(66話・67話・68話・69話・70話) あらすじと吹き出し
風、薫る 66話 あらすじ(6月29日月曜日)
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風、薫る 67話 あらすじ(6月30日火曜日)
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風、薫る 68話 あらすじ(7月1日水曜日)
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風、薫る 70話 あらすじ(7月3日金曜日)
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風、薫る 第14週 吹き出し
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風、薫る 第14週(66話・67話・68話・69話・70話) ネタバレ
大関和さんは看病婦たちの労働条件の改善を目的とした「建議書」を提出
大関和(「風、薫る」の一ノ瀬りんのモデル)さん・鈴木雅(大家直美のモデル)さん・桜川里以(玉田多江のモデル)が、トレインドナースとして着任して以降、帝国大学医科大学第一医院(現在の東京大学医学部附属病院)の看病婦取締(現在の看護師長の職に相当)では、「ある変化」が起き始めました。
それは、従来からいた看病婦(専門教育を受けていない看護婦たちのこと)たちが、大関和さんらに憧れてこぞって看護の専門知識を勉強し始めたことです。
しかし看病婦たちが勉強を始めるといっても、病院内での看護業務を軽減してもらえたわけではありません。
日中に目一杯働いて、夜中に勉強をするというサイクルだったので、看病婦たちはかえって疲れ果てやる気を失ってしまうという状況が生まれてしまったのです。
そこで物事を純粋に考える傾向があった大関和さんは、周囲の医師たちに全く相談することなく、いきなり外科医局の責任者である佐藤三吉(今井益男のモデル)に対して、看病婦たちの労働条件を改善することを目的とした建議書を1890(明治23)年9月に提出。
「建議書」のために帝大医院をクビにされた大関和
大関和さんが書いた漢文調の文章は見事なものでしたが、病院当局は根回しなしで提出された建議書に困惑。
当時、大関和さんの上司であった佐藤三吉は、大関和さんの看護に対する仕事ぶりを評価していたため、処置に迷ったようですが、最終的には大関和さんを看病婦取締の役職から解任。
つまり大関和さんは建議書を提出したことが原因で、帝大医院を「クビ」にされたわけです。
しかし、佐藤三吉は大関和さんをただ「クビ」にして大学病院の外に放り出したわけではありません。かつて外科で助手を務めていた瀬尾原始(黒川勝治のモデル)が院長をしている、新潟県高田(現在の新潟県上越市)にある知命堂病院へ行ってみないかという打診もしています。
いずれにせよ、正義感の強い和にしてみれば、自分が女性であることなどは度外視して建議書提出の行動に出たのだった。佐藤は考えた末、和に越後高田の知命堂病院に行ってみないか、と話を切り出したのだった(『穂高高原』二六七頁)。
風、薫る 第14週 キャスト・相関図
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→風、薫る 第14週 キャスト 相関図|登場人物と関係まとめ
風、薫る 全話あらすじと最終回までのネタバレ
風、薫る ネタバレ
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風、薫る あらすじ
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風、薫る 第14週(66話・67話・68話・69話・70話) 関連記事と参考文献
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1888(明治21)年に帝国大学医科大学第一医院でトレインドナースとしてデビューしたはずの大関和さんが、看病婦の労働待遇の改善を求めた建議書を提出して「クビ」になった経緯や、その後の動向などは「風、薫る」の今井益男や黒川勝治のモデルについた述べた記事で詳しく紹介しています。
風、薫る 第14週 参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。なお「明治のナイチンゲール 大関和物語」は朝ドラ「風、薫る」の原案となっています。
- 吉瀬智子 連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド NHK出版
- 亀山美知子 大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語 ドメス出版
- 田中ひかる 明治のナイチンゲール 大関和物語 (中公文庫)
- 宮田茂子 《新装版》「大関和」を通して見た日本の近代看護【真説】国家的セクハラを受けた職業集団 星湖舎
