朝ドラ「風、薫る」の新潟編において、井上祐貴さんが演じる横沢公輔(よこさわこうすけ)のモデルは公式には発表されていません。
しかし、
・新聞記者であること
・新潟編から登場すること
・りんと関わる人物として紹介されていること
などから、小説家・社会運動家の木下尚江がモデルの一人ではないかと考えられます。
実際、りんのモデル・大関和さんと木下尚江は新潟県高田で出会い、その後は再婚寸前までいったことでも知られています。
本記事では、横沢公輔の人物像や木下尚江との共通点について考察していきます。
→ 風、薫る りんはなぜ新潟へ行く?大学病院を離れる理由を史実から考察
→ 再婚寸前までいった大関和と木下尚江の関係とは?
→ 風、薫る 全話あらすじ一覧
→ 風、薫る ネタバレ最終回 主要登場人物の結末
結論|横沢公輔は木下尚江を参考にした人物の可能性がある
・公式にモデルは発表されていない
・新聞記者という設定は木下尚江との共通点がある
・新潟県高田でりんと出会う点も史実と重なる
・今後はりんの精神的支えになる可能性がある
横沢公輔とは誰?
新潟編から登場する新聞記者
井上祐貴さんが演じる横沢公輔(よこさわこうすけ)は、「風、薫る」後半の新潟編から登場する新聞記者です。
「風、薫る」の公式Webサイトの情報によると、横沢公輔は新潟の新聞記者であり、何かとりんのことを気に掛ける青年として紹介されています。
帝都医科大学附属病院を離れた後、新潟で働くことになるりんと関わる重要人物になる可能性が高いでしょう。
りんと関わる重要人物
これまでの「風、薫る」では、
・看護学校
・看護実習
・大学病院
が物語の中心でした。
しかし新潟編では、
・地方医療
・女子教育
・女性の社会進出
・地域社会
など新しいテーマが描かれる可能性があります。
横沢公輔は、それらをりんへつなぐ役割を持つ人物として登場するのかもしれません。
シマケンとは違う立場の人物
シマケン(島田健次郎)は、看護学校時代に入学する前のりんと関わってきた青年です。
一方の横沢公輔は、新潟編から登場する新聞記者です。
そのため、
・シマケン=看護学校・大学病院編
・横沢公輔=新潟編
を象徴する人物として描かれる可能性があります。
横沢公輔のモデルは木下尚江?
共通点① 新聞記者であること
横沢公輔は新聞記者です。
一方、木下尚江も若い頃には「信府日報」や「信濃日報」の主筆を務めたほか、「毎日新聞」の新聞記者として活動していた史実があります。
「新聞記者」という点では両者に共通点があります。
共通点② 新潟でりんと出会うこと
横沢公輔は新潟編から登場します。
史実でも木下尚江は1891(明治24)年5月、新潟県高田で行われていた廃娼運動の演説会を通じて、りんのモデルである大関和さんと知り合いました。
出会いの場所が新潟であることも共通しています。
共通点③ 女性問題や社会問題への関心
木下尚江は、
・廃娼運動
・禁酒運動
・普通選挙運動
・キリスト教思想
などに関心を持っていました。
横沢公輔も新聞記者という立場から、社会問題に関心を持つ人物として描かれる可能性があります。
ただしモデルと断定はできない
現時点でNHKは横沢公輔のモデルを発表していません。
そのため木下尚江そのものではなく、木下尚江を参考にしながら創作された人物である可能性も十分考えられます。
木下尚江とはどんな人物だったのか
明治時代の社会運動家だった
木下尚江は1869(明治2)年、長野県松本の生まれ。長野県中学校松本支校(現在の長野県立松本深志高等学校)を経て、1888(明治21)年に東京専門学校(現在の早稲田大学)を卒業。
廃娼運動や禁酒運動などの社会運動に関わるようになりました。
1899(明治32)年に毎日新聞へ入社した後は、社会問題を扱う記者・評論家として活動し、足尾鉱毒事件や普通選挙運動にも関わりました。
木下尚江と大関和の出会い
大関和さんと木下尚江との初めての出会いは、1891(明治24)年5月、新潟県の高田での出来事でした。
当時、盛んに行われていた廃娼運動で大関和さんと木下尚江は出会います。廃娼運動とは、女性の人権擁護の立場から遊郭での公娼制度を廃止する運動のことで、2人はこの考えに共鳴していたのです。
小柄ながらも大関和さんの聡明さと大きな瞳に惹かれた木下尚江は、文通を重ねるようになりました。
木下尚江は大関和にプロポーズした史実
そんな2人の関係に転機がおとずれたのは1898(明治31)年のことです。
1897(明治30)年、木下尚江は普通選挙実現のための活動に従事しており、そのことがきっかけで恐喝詐欺の疑いをかけられて起訴されます。
翌年には重禁錮8ヶ月、罰金10円の判決を受けますが、木下は判決を不服として控訴。そのため東京の鍛治橋にある監獄に未決囚として収監されていました。
大関和さんは、木下が監獄に収監されていることに義憤を感じて、すぐに面会に駆けつけます。やつれた木下の姿に同情した大関和さんは頻繁に慰問に訪れることになりました。
木下もいつしかその慰問を心待ちにするようになり、やがて結婚の意志を固めるようになります。
横沢公輔はりんの支えになる?
精神的な支えになる可能性
りんは大学病院を離れ、新しい環境へ進むことになります。
その中で横沢公輔は、
・相談相手
・理解者
・精神的な支え
として描かれる可能性があります。
恋愛関係になるかは不明
一方で、
・結婚相手になるのか
・恋愛関係になるのか
については現時点で何も分かっていません。
史実の木下尚江と大関和さんの関係を考えると気になる部分ではありますが、現段階では断定できないでしょう。
今後の放送に注目
横沢公輔は新潟編を象徴する新キャラクターです。
今後の放送で人物像が明らかになれば、さらに重要な存在になっていく可能性があります。
風、薫る 全話あらすじと最終回までのネタバレ
風、薫る 全話あらすじ
「風、薫る」の各週のあらすじについては、下記の記事で詳しく解説しています。
風、薫る 最終回までのネタバレ
「風、薫る」の最終回までの展開や、りん・直美ら主要人物の結末については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事
シマケンのモデルは木下尚江?
シマケン(島田健次郎)は、新聞記者や思想家としての側面を持つ木下尚江がモデルの一人ではないかとも考えられています。
りんはなぜ新潟へ行く?
りんのモデル・大関和さんが大学病院を離れ、新潟へ向かった理由については下記の記事で詳しく解説しています。
→ 風、薫る りんはなぜ新潟へ行く?大学病院を離れる理由を史実から考察
大関和と木下尚江の関係
大関和さんと木下尚江が出会った経緯や、再婚寸前までいったとされる関係については下記の記事で詳しく解説しています。
参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。なお「明治のナイチンゲール 大関和物語」は朝ドラ「風、薫る」の原案となっています。
- 吉瀬智子 連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド NHK出版
- 亀山美知子 大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語 ドメス出版
- 田中ひかる 明治のナイチンゲール 大関和物語 (中公文庫)
- 宮田茂子 《新装版》「大関和」を通して見た日本の近代看護【真説】国家的セクハラを受けた職業集団 星湖舎
