結論: 風、薫る 第3週はどうなる?
りんと直美の新しい生活が始まります。
東京に住むりんの元に、故郷の那須から母の美津と安もやってきて一緒に暮らすようになります。一方、鹿鳴館のメイドとして働き始めた直美には小日向栄介と名乗る男性から交際を申し込まれます。
風、薫る 第3週の重要ポイントまとめ
東京で一ノ瀬家の生活が新しく始まる
清水卯三郎の好意で東京の日本橋の舶来品店(輸入品店)で働いているりんの元に、那須に住んでいるはずの母の美津と妹の安が現れて一緒に暮らすようになります。
美津と安がりんに東京へやってきた理由は、りんが婚家である奥田家が一ノ瀬家への仕送りを止めてしまったためです。
「士族の娘」を騙る直美
外国人をもてなす社交場の鹿鳴館でメイドとして働くことになった直美は、孤児であることを隠し「士族の娘」を騙っています。
そんな直美に「海軍中尉」を名乗る小日向栄介が交際を申し込んでくるのでした。
風、薫る 第3週(11話・12話・13話・14話・15話) あらすじと吹き出し
風、薫る 11話 あらすじ(4月13日月曜日)
清水卯三郎(坂東彌十郎)は「瑞穂屋」でりん(見上愛)を雇ってくれました。しかも店の2階で使っている長屋で娘の環とともに住むことも認めてくることに。
瑞穂屋には舶来の品が置かれており、外国人が客として多くやってきます。ある日、フランス人の客がやってきてりんが対応に困っていると、ある男性が助けてくれました。
その男性は自分のことを「シマケン」と言い出します。島田健次郎(佐野晶哉)の登場です。
風、薫る 12話 あらすじ(4月14日火曜日)
インドへ旅立ったメアリー(アニャ・フロリス)からもらった洋服を着て鹿鳴館に向かう直美(上坂樹里)。
まともな人生を送るために、どんなことでもしてやろうと意気込む直美は、大山捨松(多部未華子)の前で一芝居を打ちました。上流階級の人々が集まる鹿鳴館に潜り込むことにまんまと成功。
風、薫る 13話 あらすじ(4月15日水曜日)
直美は鹿鳴館のメイドとして働き始めました。そんなある日、直美は捨松のことを「欧風芸者」と揶揄する貴婦人たちの会話を耳にすることに。
しかし捨松はそんな悪口に全く動じません。それどころか自分が12才でアメリカに留学した経緯を直美に語りだすのです。
風、薫る 14話 あらすじ(4月16日木曜日)
捨松が直美にアメリカへ留学した経緯を語ってくれたその夜、鹿鳴館でアメリカ帰りの海軍中尉・小日向栄介(藤原季節)と知り合います。実直そうな青年に、頑なな直美のほおもつい緩みがちに。
その翌日、瑞穂屋に美津(水野美紀)と安(早坂美海)が突然、りんを訪ねてやってきました。どうやらりんの婚家であった奥田家から一ノ瀬家への仕送りが止まり、暮らしが立ち行かなくなったようです。
風、薫る 15話 あらすじ(4月17日金曜日)
ある日、直美は捨松に呼び止められ、華族の女性たちで組織される婦人慈善会が主催する炊き出しの手伝いを頼まれます。
そのとき捨松は直美に9才のときに会津戦争で鶴ヶ城に籠城し、炊き出しのおにぎりをもらったことを語りだすのです。
さらに捨松は直美に自分の結婚観も話した上で、陸軍大臣の大山巌(高嶋政伸)と結婚したことは、人生の目的を叶えるための手段として最適だといってはばかりません。
そして直美は「士族の娘」であると偽って、小日向栄介から申し込まれた男女交際を受け入れるのでした。
風、薫る 第3週 吹き出し
身寄りのない孤児として育った直美にすれば、「世間知らずの華族様」に見える大山捨松ですが、意外にもしたたかな考えを知らされる吹き出しです。
ここは、絢爛豪華(けんらんごうか)な張りぼてかもしれないけれど、使い方次第で、私のやりたいことができるから。あれくらい何でもないのよ」
風、薫る 第3週(11話・12話・13話・1話・14話) ネタバレ
22才も年が離れた大関和さんと渡辺福之進豊綱が結婚した本当の理由
「風、薫る」の主人公の1人である一ノ瀬りん(見上愛)のモデルとなった、大関和さんは1876(明治9)年に旧・黒羽藩の士族・渡辺福之進豊綱と結婚します。
2人が結婚したとき、大関和さんは18才で、渡辺福之進豊綱は40才。夫婦の年齢は22才も離れていました。
年齢が不釣り合いなことを承知の上で、結婚の話をまとめたきた大関和さんの父・大関弾右衛門増虎(「風、薫る」の一ノ瀬信右衛門のモデル)には「ある思惑」があったと考えられます。
父親として「娘の将来が心配」という世間一般でよくありそうな理由で、大関和さんの嫁入り話をまとめたということもあるでしょうが、当時の大関家には明治時代初期ならではの複雑な事情があったようです。
明治維新の戊辰戦争(1868年1月~1869年5月)の直前まで、大関弾右衛門増虎は国家老として、第15代藩主・大関増裕とともに佐幕派に属し、渡辺福之進豊綱は勤皇派に属していました。
1868(明治元)年5月から6月にかけて行われた会津戦争において、渡辺福之進豊綱は黒羽藩の二番隊隊長として小隊を率いて新政府軍に味方し、会津藩によって要害の地となっている白河口の攻撃を担当。
この会津戦争で黒羽藩は新政府軍から感謝状を贈られるほどの活躍を見せたため、戦後の渡辺福之進豊綱は官軍に味方した地元にける「名士」と呼ばれることに。
一方、大関家は賊軍に味方としたという汚名を被ることになり、家名が著しく衰えていました。黒羽で苦しい立場に追い込まれていた大関家にとって、「名士」の渡辺家と縁組することは中世以来の名門の家名を挽回するチャンスでもあったのです。
長男は六郎と命名 なぜ「6番目の子供」だったのか?
大関弾右衛門増虎は、渡辺家との縁組は娘や一族にとって良かれて思った進めた話だったのかもしれません。実際、大関弾右衛門増虎は大関和さんの結婚を見届けると流行り病で命を落としてしまい、その先のことは知ることはありませんでした。
しかし渡辺家に嫁いだ、当の大関和さんは渡辺福之進豊綱の不貞に悩まされることになります。
2人が結婚した翌年には1877(明治10)年には長男・六郎さんが誕生しますが、大関和さんにとって最初の男の子であるに関わらず、なぜ6番目の男の子のような名前が付けられるのか不思議でなりません。
そのことを尋ねると、渡辺福之進豊綱にはすでに5人の妾と5人の子供がいたことが発覚。驚いた大関和さんはすぐに妾たちと別れるよう抗議をしますが、夫は全く取り合いません。
「考えてもみよ。お前の父上の弾右衛門殿は、知ってのとおり失脚してしまわれたのだ。わが渡辺家は先の戦争には手柄を立てさえしている。お前の家の名誉を回復するうえからいえば、これほど周囲を説得できることに役立つ仕儀もないであろうが」
明治維新後の「大関家の家名挽回」という意味も込められた、大関和さんと渡辺福之進豊綱の結婚は、個人の意思だけで簡単に離婚できるものではなかったのです。
大山捨松の過去: 会津戦争の籠城戦と日本人女性初の官費留学生
また第3週では大山捨松の過去が明らかになっていきます。
捨松が直美に語る、わずか9才のときに家族とともに鶴ヶ城(会津若松城)に籠城したことや、その後12才でアメリカに留学したことは全て実話です。
戊辰戦争(1868年1月~1869年5月)の1つとして行われた会津戦争(1868年5月~6月)では、大山捨松は会津藩の家老の娘として、新政府軍の兵士たちが鶴ヶ城に向けて発砲した小銃弾を拾い集めて味方の弾丸に変えていくという「任務」に携わっていました。
また、1871(明治4)年11月には他の士族の娘たちが行きたがらないアメリカ留学に津田梅子らとともに、日本初の官費女子留学生として渡米。コネチカット州のニューヘイブンをはじめとして、約10年に及ぶ留学生活を送っています。
直美のモデル・鈴木雅の結婚について
さらに第3週では直美が、海軍中尉の小日向栄介から交際を申し込まれて「いよいよ結婚か?」という場面が登場します。
直美のモデルとなった鈴木雅さんは、陸軍少佐の鈴木良文と結婚して、鈴木みつさんと鈴木良一さんという2人の子供をもうけています。
軍種の違いはあれど、直美が海軍士官から交際を申し込まれることは、モデルの鈴木雅さんと鈴木良文の結婚を意識しているのかもしれません。
風、薫る 第3週 キャスト・相関図
「風、薫る」第3週の人間関係が分かるキャスト相関図はこちら
風、薫る 全話あらすじと最終回までのネタバレ
風、薫る ネタバレ
また「風、薫る」の最終回までのネタバレや登場人物の結末などを最速で知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
→ 1分で分かる「風、薫る」のネタバレ・最終回・登場人物の結末
風、薫る あらすじ
朝ドラ「風、薫る」の全体あらすじや、ストーリー構造を知りたい方は、下記の記事が参考になるでしょう。
→「風、薫る」の全体あらすじのまとめや前半・ストーリーの流れはどうなる?
風、薫る 第3週(11話・12話・13話・14話・15話) 関連記事と参考文献
風、薫る 第3週 関連記事
「風、薫る」の主人公の1人である一ノ瀬りんのモデルとなった大関和さんの結婚に関する話題については、下記の記事で詳しく説明しています。
大関和さんの結婚相手である渡辺福之進豊綱は、「風、薫る」に登場する奥田亀吉(三浦貴大)のモデルとなっていると考えられます。
実在した渡辺福之進豊綱と、ドラマに登場する奥田亀吉の比較などについては下記の記事が参考なるでしょう。
また「風、薫る」では主要な登場人物の一人である大山捨松とはどんな人物であったのかについては下記の記事で詳しく説明しています。
さらに鈴木雅さんと鈴木良文陸軍少佐の結婚にまつわる話は下記の記事でも紹介しています。
那須から逃げ出しりんを東京で雇ってくれた、「瑞穂屋卯三郎」こと清水卯三郎とは実在した人物です。清水卯三郎とは何者であったかについては下記の記事で詳しく説明しています。
風、薫る 第3週 参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。なお「明治のナイチンゲール 大関和物語」は朝ドラ「風、薫る」の原案となっています。
- 吉瀬智子 連続テレビ小説 風、薫る Part1 NHKドラマ・ガイド NHK出版
- 亀山美知子 大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語 ドメス出版
- 田中ひかる 明治のナイチンゲール 大関和物語 (中公文庫)
- 宮田茂子 《新装版》「大関和」を通して見た日本の近代看護【真説】国家的セクハラを受けた職業集団 星湖舎
