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ブラッサム 時代背景や時代設定 明治・大正・昭和・平成

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目次

ブラッサムの時代設定は主に明治・大正・昭和時代

宇野千代が活躍した時代

NHKの2026年後期朝ドラ「ブラッサム」の主人公・葉野珠(石橋静河)のモデルとなった、宇野千代(1897~1996年)さんの生きた時代は明治・大正・昭和・平成の4つの時代です。

宇野千代さんが短編小説「脂粉の顔」を発表して小説家としてデビューを果たしたのは、1921(大正10)年。宇野千代さんが主に活躍したのは大正・昭和・平成の3つの時代にまたがることになります。

宇野千代の年表

そんな宇野千代さんの98年余にわたる人生を年表にすると以下の通りとなります。

スクロールできます
西暦(和暦)年齢できごと
1897(明治30)年0才山口県玖珂郡横山村(現在の岩国市)で父・宇野俊次と母・トモの長女として誕生
1899(明治32)年2才母・宇野トモが死去
1900(明治33)年3才父・宇野俊次が佐伯リュウと再婚
1910(明治43)年13才岩国尋常小学校を卒業。岩国高等女学校(現在の山口県立岩国高等学校)に入学
1911(明治44)年14才従兄の藤村亮一と結婚(1回目の結婚)をするが10日ほどで実家に戻り離婚(1回目の離婚)
1913(大正2)年16才父・宇野俊次が死去
1914(大正3)年17才川上村の小学校で代用教員となる
1915(大正4)年18才同僚教師との恋愛が破綻し小学校を退職。京城(現在のソウル)に渡る
1917(大正6)年20才従兄の藤村忠とともに上京。食堂の給仕などを経験
1919(大正8)年22才藤村忠と結婚(2回目の結婚)。札幌に移住
1921(大正10)年24才「脂粉の顔」が「時事新報」の懸賞短編小説の一等に選ばれて小説家デビュー
1922(大正11)年25才上京中に尾崎士郎と出会う
1923(大正12)年26才馬込村(現在の東京都大田区)で尾崎士郎と同棲を開始
1924(大正13)年27才藤村忠と離婚(2回目の離婚)
1926(大正15)年29才尾崎士郎と結婚(3回目の結婚)
1927(昭和2)年30才川端康成に誘われて伊豆湯ヶ島に逗留。梶井基次郎たちと交流
1930(昭和5)年33才東郷青児と同棲を始める。尾崎士郎と離婚(3回目の離婚)
1934(昭和9)年37才東郷青児と別れる
1935(昭和10)年38才「色ざんげ」を刊行
1936(昭和11)年39才スタイル社を設立し日本初のファッション専門雑誌「スタイル」を創刊
1939(昭和14)年42才北原武夫と結婚(4回目の結婚)
1941(昭和16)年44才弟・光雄が亡くなる
1942(昭和17)年45才「人形師天狗屋久吉」を発表
1944(昭和19)年47才戦況の悪化に伴い「スタイル」が休刊
1946(昭和21)年49才「スタイル」が復刊
1947(昭和22)年50才「おはん」の連載開始
1949(昭和24)年52才「宇野千代きもの研究所」を設立
1951(昭和26)年54才継母・宇野リュウが死去
1952(昭和27)年55才スタイル社の脱税が明るみになり経営難に陥る
1957(昭和32)年60才「おはん」を刊行。第5回野間文芸賞を受賞
1959(昭和34)年62才スタイル社が倒産し多額の借金を背負う
1964(昭和39)年67才借金を全額返済。北原武夫と離婚(4回目の離婚)
1967(昭和42)年70才株式会社宇野千代を設立
1972(昭和47)年75才第28回芸術院賞を受賞
1974(昭和49)年77才勲三等瑞宝章を受賞
1975(昭和50)年77才「薄墨の桜」を刊行
1977(昭和52)年80才「宇野千代全集」の刊行が始まる
1982(昭和57)年85才第30回菊池寛賞を受賞。「生きて行く私」の連載が始まる
1990(平成2)年93才文化功労者として顕彰される
1996(平成8)年98才6月10日に急性肺炎のため東京・虎の門病院で死去

ブラッサムの時代背景

ブラッサムのモデル・宇野千代 「大正デモクラシー」の時代に小説家デビュー

NHKは2025年5月29日に2026年後期朝ドラとして「ブラッサム」の制作発表をしました。そのときの記事には「ブラッサム」のコンセプトと思われる記事が冒頭に掲載されています。

好奇心旺盛で即行動する、パワフルでチャーミングな小説家
小説を書きたいという幼き日の夢を諦めず、故郷の山口・岩国を飛び出し
魅力的な人々との出会いによって、夢を手繰り寄せ、
大正・昭和の激動の時代へと突き進んでいきます

結婚に離婚、震災に戦争、倒産に借金と・・・波乱万丈に満ちた出来事が
幾度も押し寄せても、どんな苦難の中からも「幸せのかけら」を見つけ出し
小説を書くことを決してやめず、一流作家としての地位を確立します

戦後、女性たちからの圧倒的な支持をうけ
しなやかに、したたかに、愉快に生きながら
いまも現代人の背中を押してくれる強烈な言葉をのこした生涯 
日本の朝に「幸せ」をはこびます

2026年度後期 連続テレビ小説「ブラッサム」制作・主演発表 | NHKドラマ

この引用文を見ると「ブラッサム」の主人公・葉野珠がどんなキャラクターであるか想像できます。

葉野珠は実在の宇野千代さんが小説家としてデビューした大正時代の影響を十分に受けた女性として設定されているでしょう。

当時は「大正デモクラシー」とも呼ばれ、国の統制に捉われない自由な雰囲気や個人の権利を重視する意識が育った人物になると考えられます。

2回目の婚姻期間中に尾崎士郎との同棲を始めた宇野千代

宇野千代さんは小説家デビューをしたきっかけで、3回目の結婚相手となる尾崎士郎と1922(大正11)年から同棲を始めます。

宇野千代さんは、2回目の結婚相手である藤村忠と婚姻関係中だったにも関わらず、そのとき家同士のしがらみといったものにとらわれることなく、尾崎士郎に一目惚れしたことを素直に回想されています。

私は、これが尾崎士郎なのか、と思った。自分がこの男より上位の、一等であったことを、自慢に思ったのではなかった。焦げ茶色の、とても上等の生地で作った、洒落た洋服を着ている癖に、ネクタイは半分ほどけそうになっていて、その、どことなく投げやりな身のこなしに、私が気を惹かれたのでもなかった。眼をあげた瞬間に、男の眼が、一種言い難い微笑みを浮かべたまま、「ぼ、ぼくが、そ、その二等賞の尾崎士郎です」と言ったときの、その、おどけたような吃りの癖まで、思いもかけない感情の陥し穴に、私を誘い込んだのであった。いや吃りの癖が誘い込んだのではない。私はその瞬間に、ながい間、意識することもなしに過ごして来た渇望のようなものが、ふいに、堰を切って、溢れ出すような錯覚に襲われたのであった

宇野 千代. 生きて行く私 (角川文庫) (Function). Kindle Edition. No. 1213

少し遠回しな表現ですが「宇野千代全集 第12巻」の表現を借りれば、宇野千代さんは尾崎士郎に一目惚れをしたことで同棲を始めたことがはっきりと書かれています。

当時、士郎は本郷の菊富士ホテルの「梅の間」に止宿していたが、初対面から心を奪われ、忽ち相愛の仲となる。そして千代も同ホテルの士郎の隣の部屋「竹の間」に移る。

宇野千代 宇野千代全集 第12巻 随筆 中央公論新社 272ページ

こうした国や家に捉われない宇野千代さんの発想と行動は、葉野珠のキャラクターに反映されることになるでしょう。

明治時代半ばの前作「風、薫る」と「ブラッサム」 時代背景の比較

こうした宇野千代さんの個人の意志に基づく自由な発想は、朝ドラ第115作「ブラッサム」の前作である朝ドラ第114作の「風、薫る」に登場する大関和(1858~1932年)さん・鈴木雅さん(1857~1940年)大山捨松(1860~1919年)という明治時代半ばに活躍した女性たちの考えとはまた異なるものでしょう。

宇野千代さんから見ると、大関和さんや大山捨松は3周りくらい世代が異なります。

大関和さんや大山捨松の世代は日本が西洋列強から植民地にされないよう「個人よりも国家」・「個人は国に奉公する」と言う気持ちが強かったのに対し、宇野千代さんの世代はすでに日清戦争(1894~1895年)・日露戦争(1904~1905年)日本が列強に勝利したこともあり、個人の権利に目覚めるだけの余裕があったと考えられます。

ブラッサム 時代背景や時代設定 関連記事と参考文献

ブラッサム 時代背景や時代設定 関連記事

「ブラッサム」の主人公・葉野珠のモデルである宇野千代さんが何をした人で、またどんな人物であったかについては下記の記事が参考になるでしょう。

また宇野千代さんが98才で亡くなったのは1996(平成8)年6月10日のことです。晩年の宇野千代さんに関しては下記の記事が参考になるでしょう。

ブラッサム 時代背景や時代設定 参考文献

今回の記事は以下の書籍を参考としています。

著:宇野 千代, 著:小林庸浩 ほか, 著:小林庸浩 ほか
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KADOKAWA
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著:工藤美代子
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