朝ドラ ブラッサムは実話かフィクションか
ブラッサムは宇野千代の人生をベースとしてフィクション
NHKの2026年後期朝ドラ「ブラッサム」は、実在の人物である小説家・宇野千代(1897~1996年)さんをモデルとした物語です。
「ブラッサム」は宇野千代さんの人生をベースとしてフィクションとして描くドラマになるでしょうが、一部の話は実話も混ざると考えられます。
明治三十年(1897年)、主人公・葉野珠(はの・たま)は山口県の岩国に生まれました。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と後妻である継母によって育てられました。女学校を卒業後、代用教員として働き始めますが解雇され、故郷の岩国を追われることになります。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開きます。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金…と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合います。そうした中で、小説家として花を咲かせるのです。時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいくのです。
「ブラッサム」のあらすじは上記の通りですが、NHKは同じ記事の中で「ブラッサム」はフィクションであることも強調しています。
※実在の人物である宇野千代(1897~1996)をモデルとしますが、大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。原作はありません。
宇野千代とは
朝ドラ「ブラッサム」の主人公・葉野珠(はのたま)(石橋静河)さんのモデルとなる宇野千代さんとは、日本の小説家・随筆家です。他にも編集者・実業家・着物デザイナーとしても知られています。
1921(大正10)年に「脂粉の顔」が「時事新報」の懸賞短編小説の一等に選ばれて小説家としてデビュー。それ以来、「色ざんげ(1935年)」・「おはん(1957年)」などの代表作を発表。
編集者・実業家としては1936(昭和11)年にスタイル社を創業し、日本初のファッション専門誌「スタイル」を創刊。また1949(昭和24)年には「宇野千代きもの研究所」を設立。1974(昭和49)年、勲三等瑞宝章を受賞。
また、宇野千代さんは私生活において4回の結婚と離婚、1回の同棲生活を経験したことでも知られています。
あらすじから見るブラッサムに実話が含まれる2つの理由
理由その1: 宇野千代さんには継母がいた
朝ドラ「ブラッサム」のあらすじを見ると「実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と後妻である継母によって育てられました。」とあります。
実在した宇野千代さんは1才半であった1899(明治32)年のときに、生母である宇野トモ(旧姓・土井)を肺結核のため亡くしてします。そのため宇野千代さんの父・宇野俊次は後妻として宇野リュウ(旧姓・佐伯)を迎えることになりました。
宇野俊次と宇野リュウの間には5人の兄弟姉妹が産まれましたが、継母・リュウは宇野千代さんをまるで「惣領息子」であるかのごとく、大切に育てたと言う事実があるのです。
理由その2: 宇野千代さんは1921(大正10)年に小説家デビュー
また朝ドラ「ブラッサム」のあらすじには「親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開きます。」とあります。
実際に宇野千代さんは、1917(大正6)年に従兄弟で、当時許嫁であった藤村忠が東京帝国大学法学部(現在の東京大学法学部)に進学するにあたって、一緒に上京しています。
さらに1921(大正10)年には「時事新報」が募集する懸賞小説に短編小説「脂粉の顔」で応募し、一等に当選。賞金200円を得るとともに小説家のデビューを果たしたのでした。
ブラッサムのあらすじには宇野千代の実話で盛りだくさん
そのほかにも「ブラッサム」のあらすじには「関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金」とありますが、どれも宇野千代さんがリアルに体験したことです。
登場人物名や団体名などは改称することもあるでしょうが、すでにNHKが発表しているあらすじを読んだだけで、宇野千代さんが経験した実話がかなり盛り込まれていると考えて良いでしょう。
ブラッサム 実話 関連記事と参考文献
ブラッサム 実話 関連記事
「ブラッサム」の主人公・葉野珠のモデルである宇野千代さんが何をした人で、またどんな人物であったかについては下記の記事が参考になるでしょう。
- 宇野千代 年表(年譜) 朝ドラ ブラッサム 葉野珠のモデル
- 宇野千代 どんな人 4つの特徴を紹介 ブラッサム 葉野珠 モデル
- 宇野千代 エピソード 4回の結婚 1回の同棲 尾崎士郎 東郷青児など
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また宇野千代さんの家族関係については以下の記事が参考になります。
ブラッサム 実話 参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考としています。
