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悠樂軒とは?モデルは燕楽軒か 宇野千代や滝田樗陰との関係を解説【ブラッサム】

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朝ドラ「ブラッサム」に登場する悠樂軒(ゆうらくけん)。

悠樂軒は、主人公・葉野珠(石橋静河)が上京後に働く西洋レストランで、5週から物語の舞台として登場します。

店長・熊田(斎藤司・トレンディエンジェル)のもと、ウェイトレスの松子(瀬戸さおり)、スギ(愛・ヨネダ2000)、ヨネ(誠・ヨネダ2000)らとともに働きながら、珠は東京でさまざまな人と出会い、小説家への第一歩を踏み出していきます。

悠樂軒はドラマに登場する架空のレストランです。

その一方で、史実をたどると宇野千代(1897~1996年)が実際に給仕として働いた、「燕楽軒(えんらくけん)」という西洋料理店がモデルになっている可能性があります。

また、燕楽軒は宇野千代が、名物編集者の滝田樗陰(たきたちょいん)と出会った場所であるだけでなく、多くの編集者や文士が文学を語り合った”文壇の社交場”としても知られていました。

この記事では、悠樂軒の役どころやモデルと考えられる燕楽軒との共通点、宇野千代や滝田樗陰との関係について詳しく解説します。

▼要点まとめ
・悠樂軒は「ブラッサム」の5週から登場する架空の西洋レストラン
・モデルは東京の本郷三丁目にあった燕楽軒の可能性が高い
・若き日の宇野千代は燕楽軒で「女給」ではなく「給仕」として働いていた
・燕楽軒は滝田樗陰や中央公論の編集部員、若い文士たちが集う文学サロンのような場所だった

→ ブラッサム 東京・本郷のキャスト・人物相関図
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ ブラッサム 熊田(斎藤司・トレンディエンジェル)とは?
→ ブラッサム 松子(瀬戸さおり)とは?
→ ブラッサム スギ(愛・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサム ヨネ(誠・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサムに登場する架空団体の一覧
→ ブラッサム レストラン ロケ地

目次

結論|悠樂軒とは?

悠樂軒とは、朝ドラ「ブラッサム」の5週から登場する架空の西洋レストランです。

主人公・葉野珠(石橋静河)は上京したのちに、下宿「三好」で暮らし始め、このレストランで働きながら多くの人とと出会い、作家への道を歩み始めます。

NHKは悠樂軒のモデルを公表していません。

しかし、

・主人公が上京後に西洋レストランで働くこと
・宇野千代も上京後、燕楽軒で給仕として働いていたこと
・燕楽軒が文学者や編集者の交流の場だったこと

などを総合すると、悠樂軒は燕楽軒を参考に創作された可能性が高いと考えられます。

単なる職場ではなく、珠の人生を大きく変える舞台として描かれるのでしょう。

→ ブラッサム 葉野珠とは?モデルは宇野千代
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ ブラッサム 熊田(斎藤司・トレンディエンジェル)とは?
→ ブラッサム 松子(瀬戸さおり)とは?
→ ブラッサム スギ(愛・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサム ヨネ(誠・ヨネダ2000)とは?
→ 宇野千代と滝田樗陰の関係とは?
→ 下宿「三好」とは?若き日の宇野千代が東京で暮らした下宿がモデルか
→ ブラッサムに登場する架空団体の一覧
→ ブラッサム レストラン ロケ地

悠樂軒の役どころ

珠が東京で最初に働く場所

悠樂軒は、主人公・葉野珠が上京後に働く西洋レストランです。

生まれ故郷の岩国で、岩国第三尋常小学校の代用教員として働いていた珠ですが、東京では生活費を稼ぐために西洋レストランの給仕(現在でいうウェイトレス)として働きながら、文学への夢を追い続けます。

NHKは悠樂軒の関係者として、

・熊田(店長)(斎藤司)
・松子(ベテラン給仕)(瀬戸さおり)
・スギ(愛・ヨネダ2000)
・ヨネ(誠・ヨネダ2000)、

の4人を発表しています。

西洋レストランである悠樂軒は、こうした従業員たちも働く場所として、5週から登場します。

→ ブラッサム 熊田(斎藤司・トレンディエンジェル)とは?
→ ブラッサム 松子(瀬戸さおり)とは?
→ ブラッサム スギ(愛・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサム ヨネ(誠・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサム 小学校 岩国第三尋常小学校
→ ブラッサム 5週 あらすじ

珠の人生を変える出会いの場所

宇野千代にとって燕楽軒は、生活費を稼ぐために働く場所であると同時に、文学の世界へ進むきっかけとなった場所でもありました。

ドラマでも悠樂軒は、珠が黒崎大三郎などの編集者や作家たちと出会い、人生が大きく動き始める舞台として描かれる可能性があります。

首都公論が「作家として成長する場所」だとすれば、悠樂軒は「その出発点」となる場所なのかもしれません。

→ ブラッサム 黒崎大三郎(遠藤憲一)とは?モデルは滝田樗陰か
→ 首都公論とは?中央公論がモデルか

悠樂軒のモデルは燕楽軒か

NHKは悠樂軒のモデルを公表していません。

しかし、史実をたどると、宇野千代が働いた、東京の本郷三丁目(現在の東京都文京区本郷)に実在した西洋料理店の「燕楽軒」との共通点が数多く見られます。

共通点① 宇野千代は燕楽軒で給仕として働いていた

宇野千代は上京後、本郷三丁目にあった西洋レストラン「燕楽軒」で働いていました。

ここで一つ注意したいのが、「女給」と「給仕」という言葉です。

NHKは悠樂軒で働く松子・スギ・ヨネを「女給」と紹介しています。

一方、宇野千代は自伝「生きて行く私」の中で、自身の職歴について「女給ではなく給仕だった」とわざわざ記しています。

当時、「給仕」は料理や飲み物を運ぶ現在のウェイター・ウェイトレスに近い仕事を指しました。

これに対し、「女給」は酒席で客の相手をする女性を意味する場合もあり、宇野千代はその違いを意識していたことがうかがえます。

そのため、史実の宇野千代は「燕楽軒で給仕として働いていた」と考えるのが自然でしょう。

→ 宇野千代とはどんな人?

共通点② 燕楽軒は宇野千代と滝田樗陰が出会った場所

燕楽軒は、宇野千代が滝田樗陰と出会った場所としても知られています。

滝田樗陰の娘・西村春江さんは、幼い頃に父へ連れられて燕楽軒へ通っていた思い出を回想しています。

「滝田樗陰 『中央公論』名編集者の生涯」によると、燕楽軒で働いていた一人の美しい給仕が、父・滝田樗陰へ原稿を手渡しました。

滝田樗陰はその場で作品を読み、「なかなか才能がある」と高く評価したといいます。

その女性こそ宇野千代であり、この出会いが後に宇野千代が作家として世に出るきっかけになりました。

悠樂軒もまた、珠が人生を変える重要な出会いを経験する舞台になるのかもしれません。

→ 宇野千代と滝田樗陰の関係とは?

共通点③ 燕楽軒は編集者や文士が集う「第二の編集室」だった

燕楽軒は、宇野千代が働いていたレストランというだけではありません。

当時の文壇を代表する編集者や作家たちが集まり、文学を語り合う社交場でもありました。

「滝田樗陰 『中央公論』名編集者の生涯」によると、滝田樗陰は編集部へ送られてきた原稿について部下の編集者たちと議論することを好んでいました。

自分が高く評価した作品でも編集部員が賛成しない場合、樗陰は編集部員を外へ連れ出し、スイカやアイスクリームをを食べさせながら作品の魅力を語ったといいます。

それでも部下たちが、作品の良さについて納得しないときには、本郷にあったフランス料理店「鉢の木」や「燕楽軒」へ場所を移し、食事を囲みながら作品について熱心に説明したそうです。

こうした樗陰の行動パターンを知っていた編集部員たちは、わざと作品に難癖を付けて料理をごちそうしてもらうこともあったと伝えられています。

燕楽軒は食事を楽しむ場所であると同時に、編集者たちが文学論を交わし、新人作家の才能を見極める”第二の編集室”のような役割を果たしていたのでしょう。

→ ブラッサム 黒崎大三郎(遠藤憲一)とは?モデルは滝田樗陰か
→ 首都公論とは?中央公論がモデルか

共通点④ 悠樂軒にも多くの人が集まる

NHKは悠樂軒の関係者として、

・熊田(店長)
・松子
・スギ
・ヨネ

の4人を発表しています。

登場人物たちが食事を1回するだけのレストランであれば、ここまで詳細に従業員を設定する必要はありません。

このことからも、悠樂軒は主人公・珠だけでなく、多くの登場人物が交流する東京編の重要な舞台になることがうかがえます。

→ ブラッサム 熊田(斎藤司・トレンディエンジェル)とは?
→ ブラッサム 松子(瀬戸さおり)とは?
→ ブラッサム スギ(愛・ヨネダ2000)とは?
→ ブラッサム ヨネ(誠・ヨネダ2000)とは?

悠樂軒の関係者たち

現在判明している悠樂軒の主な登場人物は次のとおりです。

役柄登場人物演者
店長熊田斎藤司(トレンディエンジェル)
従業員松子瀬戸さおり
従業員スギ愛(ヨネダ2000)
従業員ヨネ誠(ヨネダ2000)
従業員葉野珠石橋静河

よくある質問(FAQ)

Q. 悠樂軒とは何ですか?

A. 悠樂軒とは、朝ドラ「ブラッサム」に登場する架空の西洋レストランです。

主人公・葉野珠が上京後、働き始める重要な舞台として描かれます。

Q. 悠樂軒は実在しますか?

A. 実在しません。

「ブラッサム」のために創作された架空のレストランです。

Q. 悠樂軒のモデルは何ですか?

A. NHKはモデルを公表していません。

しかし、宇野千代が働いた燕楽軒との共通点が多く見られることから、燕楽軒を参考に創作された可能性が高いと考えられます。

Q. 燕楽軒とはどんな店ですか?

A. 本郷三丁目にあった西洋レストランです。

宇野千代が給仕として働き、滝田樗陰や中央公論の編集者、若い文士たちが集まる文壇の社交場として知られています。

Q. 宇野千代は女給だったのですか?

A. 宇野千代は自伝『生きて行く私』の中で、自身は「女給ではなく給仕だった」と記しています。

当時、「給仕」は現在のウェイター・ウェイトレスに近い接客係を意味していました。一方、「女給」は酒席で客の相手をする女性を指す場合もあり、宇野千代自身はその違いを意識していたことが分かります。

Q. 悠樂軒では誰が働いていますか?

A. 現在判明している主な人物は次のとおりです。

・熊田(店長)
・松子(給仕)
・スギ(給仕)
・ヨネ(給仕)
・葉野珠(給仕)

Q. 悠樂軒はいつ登場しますか?

A. 東京編から登場し、主人公・葉野珠が上京後に働く西洋レストランです。

まとめ

悠樂軒は、朝ドラ「ブラッサム」の東京編で主人公・葉野珠が働く架空の西洋レストランです。

NHKはモデルを公表していませんが、

・宇野千代が燕楽軒で給仕として働いていたこと
・滝田樗陰と出会い、小説家として認められるきっかけとなった場所であること
・中央公論の編集者や文士たちが文学を語り合う社交場だったこと

などを総合すると、燕楽軒を参考に創作された可能性が高いと考えられます。

また、史実の燕楽軒は単なるレストランではなく、編集者や作家が交流し、新しい文学が生まれる舞台でもありました。

ドラマでも悠樂軒は、珠が多くの人々と出会い、小説家への道を歩み始める重要な場所として描かれるのでしょう。

今後の放送では、首都公論の編集者や文士たちとの交流がどのように描かれるのかにも注目したいところです。

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参考文献

今回の記事は以下の書籍を参考としています。

著:宇野 千代, 著:小林庸浩 ほか, 著:小林庸浩 ほか
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KADOKAWA
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著:工藤美代子
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