朝ドラ「ブラッサム」では、10歳の葉野珠(村上蘭)が尋常小学校へ通い、17歳になると岩国第三尋常小学校で代用教員として働きます。
岩国第三尋常小学校で珠(石橋静河)が担任を務めるクラスは、勉強が苦手な児童たちが集められた2年2組です。
一方、珠のモデルとなった宇野千代(1897〜1996年)も岩国尋常小学校に通い、女学校卒業後には尋常小学校の代用教員として2年乙組を担当。子供たちから「はのたま先生」と呼ばれ慕われます。
この記事では、「ブラッサム」に登場する小学校や珠の小学生・代用教員時代、宇野千代の史実、宇野千代ゆかりの岩国学校教育資料館について紹介します。
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→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
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結論|珠は岩国第三尋常小学校で2年2組の担任になる
「ブラッサム」の1週では、10歳の珠(村上蘭)が岩田梅と尋常小学校へ通い、「綴りかた」の授業で作文『私の父』を発表します。
その後、山口第二高等女学校へ進学した珠(青年期)は、1914(大正3)年4月、17歳で卒業。岩国第三尋常小学校の代用教員となり、勉強が苦手な児童たちが集められた2年2組を担当します。
一方、モデルとなった宇野千代は岩国尋常小学校に6年間通い、女学校卒業後には尋常小学校の代用教員として学力の低い2年乙組を担任。子供たちからは「はのたま先生(はのたませんせい)」と呼ばれ慕われます。
なおドラマでは「2年乙組」が「2年2組」に置き換えられるなど、宇野千代の小学生・代用教員時代を取り入れた設定が描かれています。
→ 幼少期の葉野珠(村上蘭)とは?
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
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珠の小学生時代
10歳の珠は「岩田屋」の梅と尋常小学校に登校
朝ドラ「ブラッサム」の1週は1908(明治41)年、10歳の葉野珠が登場。
葉野家の近所で野菜や生活用品を販売する「岩田屋」の看板娘・岩田梅と尋常小学校へ登校する様子が描かれます。
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綴りかたの授業で作文「私の父」を発表
小学生時代の珠を描く重要な場面の一つが、学校で行われる「綴りかた」の授業です。
珠は授業で「私の父」という作文を書き、父・葉野清治について自分が感じていることを発表。
・家族に対して厳格でしつけに厳しい
・理不尽な振る舞いが多い
・仕事をしたことを見たことがない
・「放蕩無頼(ほうとうぶらい)」である
ことなどを清治も参観する授業で堂々と読み上げ。
級友たちだけではなく、なぜか作文のテーマとなった清治本人からも拍手を送られることに。
その後、尋常小学校を卒業した珠は、山口第二高等女学校へ進学します。
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「はのたま先生」 岩国第三尋常小学校の代用教員に
「はのたま先生」 17歳の珠が代用教員に
1914(大正3)年4月、山口第二高等女学校を4年で卒業した17歳の葉野珠(石橋静河)は、岩国第三尋常小学校で代用教員として勤務。
女学校を卒業したばかりの珠にとって、岩国第三尋常小学校は社会へ出て初めて働く職場です。
珠はここで子どもたちから「はのたま先生」と呼ばれながら、教師としての仕事にやりがいを感じるようになります。
→ ブラッサム 3週 あらすじ
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珠は勉強が苦手な2年2組の担任
岩国第三尋常小学校で珠が学級担任を務めるのは2年2組。
岩国第三尋常小学校では児童が学力によってクラス分けされており、1組には勉強ができる児童、2組には勉強が苦手な児童が集められています。
それぞれの担任は以下のとおりです。
| クラス | 担任 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2年1組 | 島村辰彦(工藤阿須加) | 勉強ができる児童たちのクラス |
| 2年2組 | 葉野珠(石橋静河) | 勉強が苦手な児童たちのクラス |
1組の担任は、広島の高等師範学校を卒業した島村辰彦です。
化粧は厚いが教育には熱心な珠
代用教員となった珠は、口紅を厚く塗るなど濃い化粧をして学校へ通っています。
周りの教員たちから化粧について注意されますが、珠は自分らしい身なりを変えようとはしません。
一方、教師として子どもたちに向き合う姿勢は熱心です。
勉強が苦手な2年2組の児童たちを受け持ちながら、その成長を気にかけ、教師として充実した日々を送るようになります。
2年2組の次郎と向き合う珠と島村
ブラッサムの3週で描かれる岩国第三尋常小学校の児童の一人として登場する人物が次郎です。
次郎は国語の授業で教科書の漢字をうまく読むことができません。
しかし、その背景には、腰を痛めた父親に代わって畑仕事を手伝っているという家庭の事情がありました。
事情を知った島村は次郎の家を訪れ、勉強を教えるようになります。
こうした島村の教育熱心な態度は、珠の気持ちに変化を生むことになるのでした。
宇野千代の小学生時代
宇野千代は岩国尋常小学校に6年間通った
葉野珠のモデルとなった宇野千代は、1904(明治37)年4月から1910(明治43)年3月まで岩国尋常小学校(現在の岩国市立岩国小学校)に通っていました。
「宇野千代全集 第12巻」の巻末に収録された年譜によると、岩国尋常小学校時代の宇野千代は6年間を通じて無欠席で、5年次と6年次には全科目で「甲」の成績を収めたとあります。
→ 宇野千代の年表
宇野千代の代用教員時代
宇野千代は代用教員だった
宇野千代も女学校を卒業した後、1914(大正3)年から1915(大正4)年秋まで尋常小学校の代用教員として勤務。
上述した宇野千代の年譜によると、
千代は身なりが派手な女教師であったが、教育態度は非常に厳しかった。
宇野千代 宇野千代全集 第12巻 随筆 中央公論新社 271ページ
とされています。
宇野千代は学力の低い2年乙組を担当
代用教員時代の宇野千代が担当したのは、学力の低い児童たちが集められた2年乙組でした。
当時は児童が学力によって2年甲組と2年乙組に分けられており、それぞれの担任は以下のとおりです。
| クラス | 担任 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2年甲組 | 佐伯正夫 | 学力の高い児童たちのクラス |
| 2年乙組 | 宇野千代 | 学力の低い児童たちのクラス |
「ブラッサム」では、葉野珠が勉強の苦手な児童たちが集まる「2年2組」を担当します。
史実では宇野千代が学力の低い「2年乙組」を担当しており、ドラマでは「甲組・乙組」を「1組・2組」に置き換えながら、宇野千代の代用教員時代を取り入れた設定と考えられます。
岩国第三尋常小学校のモデルは?宇野千代の勤務先には2説
宇野千代が代用教員として勤務した尋常小学校は、2つの説があります。
・川上村尋常小学校
・川下村尋常小学校
いずれも現在の山口県岩国市に存在した尋常小学校ですが、なぜ宇野千代が勤務した尋常小学校について、2つの説があるかについては、下記の記事を参考にしてください。
岩国学校教育資料館は宇野千代ゆかりの建物
岩国学校教育資料館は、山口県岩国市に残る明治初期の学校建築です。
岩国学校は1870(明治3)年に建てられ、翌1871(明治4)年に開校しました。その後、宇野千代が通った岩国尋常小学校の校舎の一部としても使用されました。
全国に現存する明治初年の学校建築の中でも、様式の特異性において他に例をみないといわれています。
岩国学校教育資料館は、朝ドラ「ブラッサム」の公式ガイドブックでも宇野千代ゆかりの建物として紹介されており、岩国市観光振興課も宇野千代がこの学校で学んだことを紹介しています。
▼岩国学校教育資料館の情報
・住所:〒741-0062 山口県岩国市岩国3丁目1-8
・URL:岩国学校教育資料館 | 岩国市観光振興課
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ブラッサム 架空の団体・組織の一覧
朝ドラ「ブラッサム」には岩国第三尋常小学校のほか、山口第二高等女学校など、ドラマの世界に登場する架空の団体や組織があります。
ドラマに登場する主な団体・組織についてまとめて紹介します。
葉野珠
「ブラッサム」の主人公・葉野珠は、10歳の小学生時代から物語に登場し、17歳になると岩国第三尋常小学校の代用教員として働きます。
幼少期と青年期の珠や、物語の中で変化していく年齢については、以下の記事で紹介しています。
→ 幼少期の葉野珠(村上蘭)とは?
→ 青年期の葉野珠(石橋静河)とは?
→ 葉野珠の年齢と作品
島村辰彦
島村辰彦(工藤阿須加)は、広島の高等師範学校を卒業後、岩国第三尋常小学校へ赴任する教師です。
勉強ができる児童たちが集まる2年1組を担当し、同じ学校で働く珠との関係にも変化が生まれます。
ブラッサム 子役一覧
「ブラッサム」の1週および3週では、10歳の葉野珠を演じる村上蘭さんをはじめとして、子役たちが登場します。
その子役一覧を紹介します。
ブラッサム 作品紹介
朝ドラ「ブラッサム」とは?
作品概要やキャスト、主人公・葉野珠のモデルとなった宇野千代について紹介します。
ブラッサムで小学校が登場する週
「ブラッサム」の1週では主に珠の小学生時代が描かれ、3週では代用教員として岩国第三尋常小学校の2年2組の担任になったことが描かれます。
→ ブラッサム 1週 あらすじ
→ ブラッサム 3週 あらすじ
ブラッサム あらすじ
朝ドラ「ブラッサム」の最新週から1週までのあらすじを随時更新します。
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朝ドラ「ブラッサム」の最終回までのネタバレや結末予想を紹介します。
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宇野千代とは
朝ドラ「ブラッサム」の主人公・葉野珠のモデルとなった小説家・宇野千代について、生涯や家族、作品などを紹介します。
→ 宇野千代とは誰?
宇野千代 年表
1897(明治30)年に岩国で生まれた宇野千代の生涯を、小学生時代や女学校、代用教員、小説家としての活動など年代順に紹介します。
→ 宇野千代の年表
宇野千代 先生
宇野千代は女学校卒業後、尋常小学校の代用教員として働き、学力の低い2年乙組を担当しました。
宇野千代が勤務した尋常小学校に2つの説がある理由など、代用教員時代について詳しく紹介します。
参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考としています。
