朝ドラ「ブラッサム」に登場する洋画家・夏井銀児(錦戸亮)は、主人公・葉野珠(石橋静河)の取材相手として現れ、その後、珠と深く関わっていく人物です。
夏井銀児のモデルは、宇野千代と約4年間にわたって同棲した洋画家・東郷青児です。
史実では宇野千代と東郷青児は正式に結婚しておらず、1930(昭和5)年から1934(昭和9)年まで東京・世田谷で同棲生活を送りました。
さらに同棲生活の最初の2~3年間には、東郷青児の長男・東郷志馬も一緒に暮らしています。
「ブラッサム」の銀児と珠も結婚するのか、それとも史実のように同棲するのか。
この記事では、夏井銀児と葉野珠の今後の関係や、モデルとなった東郷青児と宇野千代の同棲生活、2人が別れた理由について紹介します。
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結論|夏井銀児と葉野珠は結婚する?
夏井銀児(錦戸亮)と葉野珠(石橋静河)が結婚するのかは、現時点では明らかになっていません。
NHKが明らかにしているのは、銀児が珠の取材相手として登場し、その後、珠と深く関わっていくというところまでです。
一方、夏井銀児のモデル・東郷青児と、葉野珠のモデル・宇野千代は正式には結婚していません。
1930(昭和5)年、「罌粟はなぜ紅い」の取材をきっかけに関係を深め、その後、約4年間にわたって同棲生活を送りました。
そのため「ブラッサム」でも、銀児と珠が結婚するのかだけでなく、史実のように同棲関係になるのかが注目されます。
ただし、銀児と珠が恋愛関係になるのか、結婚または同棲するのか、さらに関係を深める時期についても現時点では明らかになっていません。
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夏井銀児と葉野珠の関係
珠の取材相手として登場
錦戸亮さんが演じる夏井銀児は、常識に縛られない生き方で世間から注目を集める洋画家です。
NHKによると、銀児は葉野珠の取材相手として登場することが明らかにされています。
これはモデルとなった宇野千代と東郷青児が本格的に関わるようになったきっかけをイメージさせる設定です。
銀児は珠と深く関わる
NHKは夏井銀児について、珠の取材相手として現れ、その後、珠と深く関わっていく人物と紹介。
さらに珠は銀児に翻弄されながらも、この出会いを通じて「表現者・葉野珠」として新たな手がかりをつかんでいくことになります。
そのため銀児は、単なる取材相手ではなく、珠の私生活と作家としての人生の両方に大きな影響を与える人物となりそうです。
モデル・東郷青児と宇野千代は結婚した?
東郷青児は宇野千代の夫ではない
夏井銀児のモデル・東郷青児は、宇野千代と約4年間にわたって生活を共にしました。
しかし、東郷青児と宇野千代が正式に結婚したことを示す記録は確認されていません。
宇野千代には生涯に4人の夫がいましたが、東郷青児はその4人には含まれません。
2人の関係は「結婚」ではなく「同棲」でした。
1930年から約4年間にわたって同棲
宇野千代と東郷青児の同棲が始まったのは1930(昭和5)年です。
きっかけとなったのが、宇野千代による「罌粟はなぜ紅い」の取材でした。
東郷青児の自宅を訪ねた宇野千代は、取材を終えた後もそのまま東郷のもとに残り、同棲生活を始めます。
当時、宇野千代は3人目の夫・尾崎士郎と婚姻関係にありましたが、東郷青児との生活を始めた後、1930年8月に尾崎士郎と離婚しました。
こうして宇野千代と東郷青児は、正式な夫婦にはならないまま生活を共にすることになります。
→ 宇野千代の年表
宇野千代と東郷青児の同棲生活
世田谷・淡島で共同生活
宇野千代と東郷青児は、東京・世田谷の淡島、現在の東京都世田谷区代沢にあたる場所で生活しました。
東郷青児はこの土地にアトリエ付きの住宅を建てましたが、当時は経済的に苦しい状況にあり、家の建築費による借金も抱えていました。
そこで宇野千代は東郷青児の絵を持って関西へ出向き、購入してくれそうな人を訪ねて絵を売り歩きました。
宇野千代自身が後年「絵のセールスマン」と表現するほど、東郷青児の生活と創作活動を支えていたことが分かります。
一方、宇野千代にとっても東郷青児との生活は創作に大きな影響を与えました。
代表作の一つ「色ざんげ」は、東郷青児から聞いた自身の恋愛や情死未遂事件などの体験をもとに執筆した作品です。
東郷青児の長男・東郷志馬とも暮らした
宇野千代と東郷青児だけで生活していたわけではありません。
同棲生活の最初の2~3年間には、東郷青児と最初の妻・永野明代(ながのはるよ)との間に生まれた長男・東郷志馬(とうごうしま)も一緒に暮らしていました。
宇野千代は志馬を「志馬(しま)ちゃん」と呼んでかわいがり、後年の「生きて行く私」では、自分を「継母」、志馬を「継子」と表現しています。
ただし、宇野千代と東郷青児は同棲期間中に婚姻届を出すことはなく、宇野千代と東郷志馬にも法律上の親子関係はありません。
それでも宇野千代自身が「継母」と表現したことからは、東郷青児との同棲が単なる男女二人の共同生活ではなく、一時期は家族に近い生活になっていたことがうかがえます。
宇野千代と東郷青児はなぜ別れた?
東郷青児と盈子の関係が発覚
約4年間続いた宇野千代と東郷青児の同棲生活は、1934(昭和9)年に終わります。
きっかけとなったのが、東郷青児と盈子(みつこ)の関係でした。
盈子は、かつて東郷青児と情死未遂事件を起こした女性です。
宇野千代は雑誌社の関係者から、東郷青児と盈子が再び親しい関係になっていることを知らされます。
宇野千代は東郷青児に問いただしましたが、東郷が盈子との関係を断つ様子はありませんでした。
1934年に約4年間の同棲生活を解消
当時、宇野千代と東郷青児の家に同居していた宇野千代の弟・宇野光雄は、東郷青児との生活を続けるよう説得したと伝えられています。
しかし宇野千代は別れることを決意。
1934(昭和9)年、約4年間続いた東郷青児との同棲生活を解消しました。
その後、東郷青児は同年5月に盈子と結婚しています。
つまり宇野千代は東郷青児と長期間生活を共にしましたが、最終的に東郷青児の妻にはなりませんでした。
→ 宇野光雄とは?宇野千代の三弟
東郷青児と盈子の間に長女・東郷たまみが誕生
東郷青児と盈子の間には、1940(昭和15)年に長女・東郷たまみが誕生しました。
そのため東郷たまみは、宇野千代と東郷青児が同棲していた時期にはまだ生まれておらず、宇野千代と共同生活をしたこともありません。
しかし後年、東郷たまみは宇野千代と親しい交流を続けました。
1978(昭和53)年に東郷青児が亡くなった後には、宇野千代、東郷たまみ、異母兄の東郷志馬が集まり、東郷青児の思い出を語り合うこともありました。
宇野千代はそのときのことを振り返り、志馬とたまみを「二人の子供」、自分をその母親であるかのように感じたと記しています。
夏井銀児と葉野珠も同棲または結婚する?
「ブラッサム」で夏井銀児と葉野珠が同棲するのかは、現時点では明らかになっていません。
NHKが明らかにしているのは、銀児が珠の取材相手として登場し、その後、珠と深く関わるというところまでです。
一方、モデルとなった東郷青児と宇野千代の史実を見ると、取材をきっかけとして急速に関係を深め、そのまま約4年間の同棲生活へ進んでいます。
さらに夏井銀児のモデルが東郷青児であることは、NHKから明らかにされています。
こうした共通点から、銀児と珠についても今後、恋愛や同棲につながる展開が描かれる可能性は考えられます。
ただし「ブラッサム」は宇野千代の人生をそのまま再現する作品ではありません。
銀児と珠が恋愛関係になるのか、同棲するのか、それとも史実とは異なる関係として描かれるのかについては、今後の展開を待つ必要があります。
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参考文献
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